4日の中国本土市場概況:上海総合0.9%安で3日続落、政策期待で半導体関連は逆行高

2020年9月4日 16:56

印刷

記事提供元:フィスコ


*16:56JST 4日の中国本土市場概況:上海総合0.9%安で3日続落、政策期待で半導体関連は逆行高
4日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比29.61ポイント(0.87%)安の3355.37ポイントと3日続落した(上海A株指数は0.88%安の3516.64ポイント)。

前日までの軟調地合いを継ぐ。米国やインドなどとの対立激化や、中国の不良債権問題が引き続きネガティブ材料となっている。また、昨夜の米株急落が波及し、この日の香港を含むアジア市場の主要株価指数が軒並み下げていることも嫌気された。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、消費関連の下げが目立つ。醤油メーカーの海天味業(603288/SH)が7.7%安、青島ビール(600600/SH)が4.5%安、メンズウエア販売チェーンの海瀾之家(600398/SH)が2.9%安、免税店運営の中国旅遊集団中免(601888/SH)が2.0%安で引けた。

保険・証券株もさえない。中国人寿保険(601628/SH)が2.1%、中信建投証券(601066/SH)が1.8%ずつ下げた。医薬品株、海運株、インフラ関連株、素材株、不動産株、自動車株、公益株なども売られている。

半面、半導体株は高い。LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が8.0%、パワーエレクトロニクス用半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(StarPower Semiconductor:603290/SH)が7.5%、半導体製造装置メーカー大手の中微半導体設備上海(688012/SH)が4.0%ずつ上昇した。政策支援の動きが期待される。外電が3日、消息筋情報として伝えたところによれば、中国が半導体の「国産化」を支援するため、新たな政策の策定を計画しているもようだ。報道によると、中国政府は次世代半導体への幅広い支援を計画。同分野の研究開発、資金調達などをサポートする内容だ。一連の新措置はすでに第14次5カ年計画の草案に盛り込まれており、10月にも最高指導部に提出される見込みという。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が1.85ポイント(0.72%)安の253.74ポイント、深センB株指数が16.36ポイント(1.71%)安の942.12ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《FA》

関連記事