注目の経済指標:8月の米失業率は10%を下回る可能性

2020年8月29日 14:37

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記事提供元:フィスコ


*14:37JST 注目の経済指標:8月の米失業率は10%を下回る可能性
8月31日−9月4日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■9月1日(火)午前10時45分発表予定
○(中)8月財新製造業購買担当者景気指数(PMI)-予想は52.5
参考となる7月実績は52.8。新型コロナウイルスの感染拡大は2020年前半の中国経済に重大な影響を及ぼしたが、経済情勢は改善しつつある。需要回復に応じて製造業の生産活動はゆるやかに拡大していることから、8月は7月実績をやや下回る見込みだが、節目の50を大幅に上回る見込み。

■9月1日(火)午後11時発表予定
○(米)8月ISM製造業景況指数-予想は54.4
参考となる7月実績は、54.2。18業種のうち13業種の活動が拡大。は生産指数は2018年8月以来となる62.1、受注指数は61.5に上昇した。受注増加による在庫減少を受けて、生産を増やす動きが広がった。8月については、受注指数と生産指数は引き続き好調とみられており、全体的には7月実績と同水準の数値になると予想される。

■9月3日(木)午後6時発表予定
○(欧)7月ユーロ圏小売売上高-予想は前月比+1.7%
参考となる6月実績は前月比+5.7%と、今年2月の水準を回復。衣料品と自動車燃料などの販売が増加した。7月については、衣料品を含めて複数の項目で販売増加が予想されており、前月比でやや増加する可能性がある。

■9月4日(金)午後9時30分発表予定
○(米)8月雇用統計-予想は非農業部門雇用者数は、前月比+151.8万人、失業率は9.9%
8月中旬時点の新規失業保険申請件数は100万件を超えていることから、8月の非農業部門雇用者の増加幅は7月実績を下回る見込み。失業率は10%を下回る可能性があるが、労働参加率は上昇する可能性があるため、失業率の大幅な低下は期待できない。

○その他の主な経済指標の発表予定
・8月31日(月):(日)7月鉱工業生産速報値、(独)8月消費者物価指数速報値
・9月1日(火):(日)7月失業率、(日)7月有効求人倍率、(独)8月失業率、(欧)7月ユーロ圏失業率、(欧)8月ユーロ圏消費者物価コア指数
・9月2日(水):(欧)7月ユーロ圏生産者物価指数、(米)8月ADP雇用統計、(米)地区連銀経済報告
・9月3日(木):(中)8月財新サービス業PMI、(米)7月貿易収支、(米)8月ISM非製造業景況指数
・9月4日(金):(加)8月失業率《FA》

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