アルコニックスのCPが「新規a-2」の格付を獲得、資金調達の多様化・安定化など進む

■R&I、「拡充してきた製造業が利益の過半を稼ぐ構造に」と高評価

　アルコニックス<3036>(東1)は8月28日、(株)格付投資情報センター(R&I)によるコマーシャルペーパー(CP)の格付「新規a-2」(8月27日付)を取得と発表した。

　これにより、CPを発行する場合の資金調達額は50億円になる。第三者から客観的な評価を得ることで、経営の透明性、財務の健全性を高め、CPを発行することにより、資金調達の多様化・安定化と共に金利コストの低減などが一段と進むことになった。

■半導体製造装置、自部品などで有力顧客

　格付投資情報センターでは、アルコニックスのCP新規格付け発表リリースの中で、アルコニックスについて、「商社流通事業と製造業を融合した経営に特徴を持つ独立系の非鉄金属専門商社」「09年以降、M&A(合併・買収)を通じて拡充してきた製造業が利益の過半を稼ぐ収益構造となっている」「チップマウンター(表面実装機)や半導体製造装置、自動車向けの部品で有力顧客を抱える」などと分析した。

　さらに、「商社流通では在庫リスクを負担しない取引が多く、相場変動による直接的な影響は受けにくい体質」「製造業の付加価値が高いこともあり、専門商社・卸売業者として、収益力は比較的高くかつ安定している」と評価した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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