日経平均は39円安でスタート、キヤノンやアサヒが軟調

2020年8月26日 09:41

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;23257.05;-39.72TOPIX;1619.38;-5.85

[寄り付き概況]

 26日の日経平均は39.72円安の23257.05円と4日ぶり反落して取引を開始した。前日25日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は60.02ドル安の28248.44ドル、ナスダックは86.75ポイント高の11466.47ポイントで取引を終了した。7月新築住宅販売件数や8月リッチモンド連銀製造業指数が予想を上回る結果となった一方で、8月消費者信頼感指数が予想外に6年ぶりの低水準に悪化したことを懸念し寄り付き後に下落した。しかし、強いハイテク株に支えられ引けにかけては下げ幅を縮小。ナスダック総合指数は史上最高値を更新した。

 米国株式相場を受けた今日の東京株式市場は寄り付き段階ではやや売りが先行した。日本の新型コロナウイルス感染拡大がピークを越えたとの見方もあり、警戒感がやや後退しているが、昨日までの3営業日で日経平均が400円を超す上げとなっており、上昇ピッチの速さを警戒する売りが優勢となった。また、明日27日にジャクソンホール会議でパウエルFRB議長の講演が予定されており、講演内容を見極めたいとする向きもあり、さらに、日本経済新聞が安倍首相が28日に記者会見を開く調整に入ったと報じており、自身の健康状態にも言及するとみられ、積極的な買いを見送る要因となった。

 セクター別では、医薬品、不動産業、空運業、建設業、電気・ガス業などが下落率上位、鉱業、その他製品、情報・通信業、石油石炭製品、水産・農林業などが上昇率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、武田薬<4502>、キヤノン<7751>、アサヒ<2502>、JR東<9020>、三井住友<8316>、リクルートHD<6098>、日立<6501>、塩野義薬<4507>、日本航空<9201>などが下落。他方、ソフトバンクG<9984>、任天堂<7974>、ソニー<6758>、ファーストリテ<9983>、エムスリー<2413>、ZHD<4689>、ホシザキ<6465>、レーザーテック<6920>などが上昇している。《US》

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