アイリッジは21年3月期1Q大幅増収・赤字縮小、通期は新型コロナ影響で営業・経常減益予想

2020年8月15日 06:14

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

(決算速報)  アイリッジ<3917>(東マ)は8月14日の取引時間終了後に21年3月期第1四半期の連結業績を発表した。月額報酬増加などで大幅増収・赤字縮小した。未定としていた通期予想を開示した。新型コロナウイルス影響の長期化を考慮して減収、営業・経常減益だが、最終黒字化予想である。株価は通期減益懸念を織り込み済みだろう。特にサプライズ感はないが、出直りを期待したい。

■21年3月期1Q大幅増収・赤字縮小、通期は営業・経常減益予想

 21年3月期第1四半期連結業績は、売上高が前年同期比24.4%増の9億81百万円、営業利益が28百万円の赤字(前年同期は1億75百万円の赤字)、経常利益が27百万円の赤字(同1億74百万円の赤字)、純利益が24百万円の赤字(同1億32百万円の赤字)だった。

 新型コロナウイルスの影響で一部案件の見送りが発生したが、開発案件の大型化・高付加価値化や月額報酬の増加で大幅増収となり、原価低減への取り組みや前年計上のソフトウェア償却費の剥落も寄与して赤字縮小した。

 未定としていた通期連結業績予想を開示し、売上高が20年3月期比6.3%減の50億円、営業利益が12.3%減の1億円、経常利益が12.3%減の1億円、純利益が40百万円の黒字(20年3月期は81百万円の赤字)とした。

 新型コロナウイルス影響の長期化を考慮して減収、営業・経常減益だが、最終黒字化予想である。継続的な人材増強、原価低減、不透明な事業環境に対応した販管費の最適化などを推進する。中期的に収益拡大を期待したい。

■株価は反発の動き

 株価は反発の動きを強めている。通期減益懸念を織り込み済みだろう。特にサプライズ感はないが、出直りを期待したい。8月14日の終値は907円、時価総額は約61億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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