国会図書館、年間納本数の約5%弱しか電子化能力がないことが判明

2020年8月14日 22:11

印刷

記事提供元:スラド

参議院議員の山田太郎氏のブログによると、国内の出版物の保存を行う国会図書館の電子化能力は、毎年納本される納本件数43万(図書17万点、雑誌26万点)点中約2万点ほどで、年間納本数全体の5%弱しかないという(山田太郎)。

現状の予算2.3億円では、この約2万点が処理能力の限界であるようだ。国会図書館内の蔵書で1968年以前に発刊された書籍等1240万点のうち、電子化されているものは244万点。デジタル化率は20%ほどしかないという。

同議員は 私は、必要な書籍が広く電子化され、特に研究・教育目的で活用しやすい形で書籍データを提供できていること、国会図書館内では、納品されている書籍は全て全文検索を行うことができ、必要な情報を素早く取出すことが出来るようにすることが、今の時代の国会図書館のあるべき姿だと思います。

 としている。同議員によれば、2000年までに刊行された出版物をすべて電子化する場合、年間207億円の予算が追加で必要となるとしている。

 スラドのコメントを読む | ITセクション | 日本 | IT | データベース

 関連ストーリー:
三菱UFJ銀行、3億枚以上の書類を電子化へ。AIとロボット活用でホチキス外しも自動化 2020年07月28日
製造業では見積書や注文書などのFAX送受信がリモートワーク導入を妨げている? 2020年05月27日
ヤフー、民間取引先との契約時の署名をすべて電子化する方針 2020年05月20日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事