概況からBRICsを知ろう 上海指数総合は値上がり、中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ

2020年8月7日 09:59

印刷

記事提供元:フィスコ


*09:59JST 概況からBRICsを知ろう 上海指数総合は値上がり、中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ
【ブラジル】ボベスパ指数 104125.64 +1.29%
6日のブラジル株式市場は続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比1323.88ポイント高(+1.29%)の104125.64で取引を終了した。102794.8から104523.3まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏でもみ合った。利下げの実施が好感された。ブラジル中央銀行は6日の日本時間未明、政策金利であるセリック金利を市場予想通り2.25%から2.00%に引き下げると発表。また、原油高や米株市場の上昇なども支援材料となった。

【ロシア】MICEX指数 2988.50 -0.14%
6日のロシア株式市場は5日ぶりに反落。主要指標のMOEX指数は前日比4.28ポイント安(-0.14%)の2988.50で取引を終了した。3004.83から2981.79まで下落した。

買いが先行した後は前日の終値近辺で一進一退の展開を示した。ブレンド原油価格の下落が資源銘柄の売り手掛かり。また、連日の上昇で足元では高値警戒感も強い。一方、指数の下値は限定的。経済活動再開の本格化期待が高まっているほか、政府が国内14地域の高速道路の整備に60億ルーブル(約86億円)を投入するとの方針が好感された。

【インド】SENSEX指数 38025.45 +0.96%
6日のインドSENSEX指数は強含み。前日比362.12ポイント高(+0.96%)の38025.45、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同98.50ポイント高(+0.89%)の11200.15で取引を終えた。

終始プラス圏で推移し、終盤に上げ幅を拡大させた。外国人投資家(FII)が買い越しに転じたことが指数をサポート。また、通信や銀行大手などが買われたことも指数の上昇をけん引した。インド準備銀行(中央銀行)が利下げを見送ったことが銀行セクターの物色手掛かりとなったもようだ。

【中国本土】上海指数総合 3386.46 +0.26%
6日の上海指数総合は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比8.90ポイント高(+0.26%)の3386.46ポイントと5日続伸した。約3週ぶりの高値水準を切り上げている。

中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。当局による金融政策の柔軟化方針や、内需振興策の思惑が投資家心理を上向かせた。米中対立激化の警戒感で売られる場面がみられたものの、下値は堅く、終盤に入り指数は再びプラス圏に浮上している。《CS》

関連記事