立花エレテックは上値試す

2020年7月9日 07:49

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 立花エレテック<8159>(東1)は産業用機器・電子部品などを扱う技術商社である。21年3月期予想は未定としている。当面は新型コロナウイルスによる経済収縮の影響が意識されるが、中期的に収益拡大を期待したい。株価は戻り高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■産業用機器・電子部品を扱う技術商社

 産業用機器・電子部品などを扱う技術商社である。仕入先は三菱電機<6503>および三菱電機グループが合計で約7割を占め、外資系半導体メーカー、ルネサスエレクトロニクス<6723>などが続いている。海外は子会社8社合計14拠点で、中国および東南アジアに展開している。

 技術商社の強みを活かして海外ビジネスの拡大、グループシナジーの追求、事業領域の拡大、営業力強化と体質改善を推進している。なお20年4月には、八洲電機<3153>から八洲電子ソリューションズの株式を譲り受けて子会社化(立花電子ソリューションズに社名変更)した。

 20年3月期のセグメント別売上高構成比は、FAシステム事業59%(FA機器35%、FAシステムソリューション11%、産業メカトロニクス4%、産業デバイスコンポーネント8%)、半導体デバイス事業(半導体、電子デバイス)28%、施設事業(空調機器、LED照明、太陽光発電システム、昇降機)11%、その他(MS事業・他)3%で、営業利益構成比はFAシステム事業70%、半導体デバイス事業21%、施設事業9%、その他1%だった。なおMS(マニュファクチャリング・サービス)事業は、金属加工の製造受託(MMS)と電子機器の製造受託(EMS)を統合した事業である。

 収益面では全体として企業の設備投資動向が影響し、第2四半期および第4四半期の構成比が高くなる季節特性もある。

 6カ年中長期経営計画「C.C.J2200」では、2021年の創立100周年を見据えて、確固たる基盤を持った電機・電子の一大技術商社を目指している。

■21年3月期連結業績・配当予想は未定

 21年3月期の連結業績・配当予想は未定としている。当面は新型コロナウイルスによる経済収縮の影響が意識されるが、中期的に収益拡大を期待したい。

■株主優待制度は3月末の株主対象

 株主優待制度は毎年3月末現在の100株(1単元)以上保有株主を対象として、継続保有期間および保有株式数に応じてクオカードを贈呈(詳細は会社HP参照)している。

■株価は上値試す

 株価は戻り高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。7月8日の終値は1740円、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS2772円28銭で算出)は約0.6倍、時価総額は約453億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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