概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は4営業日続落、幅広い銘柄に売りが広がった

2020年6月16日 10:01

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記事提供元:フィスコ


*10:01JST 概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は4営業日続落、幅広い銘柄に売りが広がった
【ブラジル】ボベスパ指数 92375.52 -0.45%
15日のブラジル株式市場は4営業日続落。主要指標のボベスパ指数は前日比419.75ポイント安(-0.45%)の92375.52で取引を終了した。93111.6から90147.9まで下落した。

おおむねマイナス圏で推移し、終盤に下げ幅を縮小させた。新型コロナウイルスの感染拡大「第2波」への懸念が引き続き圧迫材料となり、幅広い銘柄に売りが広がった。また、4月の小売売上高などが翌日16日に発表されるため、慎重ムードも強い。一方、米株の上昇などが投資家の不安心理をやや緩和させた。

【ロシア】MICEX指数 2719.06 -0.90%
15日のロシア株式市場は4日続落。主要指標のMOEX指数は前日比24.74ポイント安(-0.90%)の2719.06で取引を終了した。2720.40から2670.41まで下落した。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅をやや縮小させた。ブレント原油価格の下落が資源セクターの圧迫材料。また、国内外における新型コロナウイルスの感染拡大「第2波」への懸念が高まっていることもリスク回避の売りを加速させた。

【インド】SENSEX指数 33228.80 -1.63%
15日のインドSENSEX指数は反落。前日比552.09ポイント安(-1.63%)の33228.80、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同159.20ポイント安(-1.60%)の9813.70で取引を終えた。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅をやや縮小させた。経済指標の悪化が圧迫材料。4月の鉱工業生産は前年同月比で55.5%減少。製造業の生産高が同64.3%の減少となった。このほか、国内外における新型コロナウイルスの感染拡大「第2波」への懸念が高まっていることがリスク回避の売りを加速させた。

【中国本土】上海総合指数 2890.03 -1.02%
週明け15日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比29.71ポイント安(-(1.02%))の2890.03ポイントと4日続落している。心理的節目の2900ポイントを割り込んで引けるのは、5月29日以来となる。

新型コロナウイルス感染拡大「第2波」を警戒する流れ。北京市政府は14日の記者会見で、新たに44人の新型コロナ感染を確認したと報告し、「非常時に入った」と宣言した。集団感染となった発生源の市場は閉鎖され、近隣の学校は休校、外出制限が実施されている。北京市では2カ月近く新規感染が確認されていなかった。中国経済の回復伸び悩みも懸念。取引時間中に公表された今年5月の経済統計では、小売売上高や鉱工業生産が前月からやや改善したものの、予想ほどではなかった。《CS》

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