米5月コアCPI、9年ぶり低水準でFONCの緩和策を正当化、ドル軟調

2020年6月10日 22:15

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記事提供元:フィスコ


*22:15JST 米5月コアCPI、9年ぶり低水準でFONCの緩和策を正当化、ドル軟調
米労働省が発表した5月消費者物価指数(CPI)は前月比−0.1%と、予想外に3カ月連続のマイナスに落ち込んだ。前年比では+0.1%と、4月+0.3%から予想外に低下。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注目している変動の激しいエネルギーや食品を除いたコアCPIは前月比−0.1%と、やはり予想外に3カ月連続でマイナスとなった。前年比では+1.2%と、予想+1.3%を下回り、4月+1.4%から低下し、2011年3月以降ほぼ9年ぶり低水準となった。インフレの低迷はFOMCの大規模緩和を正当化する。

米10年債利回りは0.8%前後で推移。ドルも軟調に推移した。ドル・円は107円45銭から107円30銭前後に下落。ユーロ・ドルは1.1364ドルから1.1385ドルまで上昇した。

【経済指標】
・米・5月消費者物価指数(CPI):前年比+0.1%(予想:+0.3%、4月:+0.3%)
・米・5月消費者物価コア指数:前年比+1.2%(予想:+1.3%、4月:+1.4%)
・米・5月消費者物価指数:前月比−0.1%(予想:0.0%、4月:-0.8%)
・米・5月消費者物価コア指数:前月比−0.1%(予想:0.0%、4月:-0.4%)《KY》

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