日経VI:低下、警戒スタートも下値の堅さ受けて不安心理後退

2020年6月8日 16:35

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記事提供元:フィスコ


*16:35JST 日経VI:低下、警戒スタートも下値の堅さ受けて不安心理後退
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は8日、前日比-0.15pt(下落率-0.57%)の25.87ptと低下した。なお、高値は27.20pt、安値は25.51pt。先週末5日の米株式相場では、5月の米雇用統計が予想を上回る改善となったことで、NYダウが一時1000ドルを超える上昇をみせるなど大幅高となった。これを受け、本日の日経平均も6日続伸でのスタートとなり、朝方から心理的な節目となる23000円を超える展開となった。一方、5月末からのここ2週間の上昇ピッチが速く、高値警戒感も漂っていたことから、目先の調整リスクを警戒して日経VIは上昇して始まった。ただ、高く始まった日経平均が大きな調整も挟まずに底堅く推移し、その後も上げ幅を拡げる動きを受けて、徐々に下値不安が薄らぎ、その後はプットが手仕舞い売りされる形で日経VIは低下していった。

【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。《YN》

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