米国株見通し:下げ渋りか、大幅改善の雇用統計を意識

2020年6月8日 16:36

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記事提供元:フィスコ


*16:36JST 米国株見通し:下げ渋りか、大幅改善の雇用統計を意識
(16時30分現在)

S&P500先物      3,184.12(-2.63)
ナスダック100先物  9,805.38(-3.12)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅安、NYダウ先物は30ドル安。欧州株安も波及するとみられ、今晩の米株式市場は売り先行となりそうだ。


5日の主要3指数は強含み。ナスダックの株価指数は取り引き時間中の最高値を更新したほか、ダウの上昇幅は前日比で一時1000ドルを超えた。この日発表された5月の雇用統計で、非農業部門雇用者数と失業率が予想に反して大幅に改善したことが背景。特に、失業率は20%近くと見込まれていたが、逆に前回を下回るポジティブ・サプライズに。それを受け、早期回復期待が広がり、これまで大きく売り込まれた銘柄に買いが入った。


今晩は前週末の大幅高の反動で売りが先行するものの、下げは小幅にとどまろう。引き続き雇用統計の大幅改善が好感され、早期正常化を先取りした買いが入りやすい。9-10日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)でイールドカーブコントロール導入が議論されるとの報道も意識される。一方、主要産油国による減産延長で原油価格が上昇基調を維持し、エネルギー関連が指数の上昇に寄与しそうだ。上昇局面では ナスダックの値動きが注目される。《TY》

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