日経VI:小幅に上昇、米中摩擦の懸念高まる

2020年5月27日 16:44

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記事提供元:フィスコ


*16:44JST 日経VI:小幅に上昇、米中摩擦の懸念高まる
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は27日、前日比+0.27pt(上昇率+1.01%)の26.99ptと上昇した。なお、高値は28.27pt、安値は26.83pt。この日の東京株式市場では、好調な海外株式市場の流れや事業規模が230兆円にのぼる大規模な2次補正が発表されたことなどが好感され、225先物は3日続伸で日中取引を終了した。ただ、中国が香港へ国家保安法を導入した際の措置に関して、トランプ米大統領が「今週末までに明らかになるだろう。とても強力なものだ」と発言したことや、午後に入りEU外務代表が「中国に強力なメッセージを検討」と発言したことが市場に伝わったことで投資家の警戒感を高め、日経VIは小幅に上昇となった。

【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。《YN》

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