米国株見通し:自律反発か、雇用情勢悪化で売り圧力も

2020年5月14日 16:56

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記事提供元:フィスコ


*16:56JST 米国株見通し:自律反発か、雇用情勢悪化で売り圧力も
(16時40分現在)

S&P500先物      2,818.12(+5.12)
ナスダック100先物   9,026.25(+34.00)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物とナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は20ドル高。NY原油先物(WTI)も強含み、今晩の米株式市場は買い先行となりそうだ。


13日の主要3指数は軟調。S&Pとナスダックは1-2%下げたほか、ダウは516ドル安の23247ドルで取引を終えた。この日注目されたパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長のオンラインセミナーで、新型コロナウイルスの米国経済への影響に関し想定以上に悲観的な見方を示し、市場心理を圧迫。経済正常化への期待感から買い戻されたレジャー関連などが、再び売り込まれた。


本日は自律反発の見通し。FRBのマイナス金利導入についてパウエル議長は否定的だが、トランプ大統領は引き続き導入に圧力をかけており、株売りを弱めそうだ。ただ、今晩発表される新規失業保険申請件数は前回を下回る見通しだが、雇用情勢の一段の悪化に思惑が広がりやすく、株買いは限定的。また、明日の小売売上高もさらに落ち込むとみられ、パウエル議長の急回復は見込めないとする予測を裏付ける可能性から、指数の上昇は小幅にとどまるとみる。《TY》

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