日経VI概況:上昇、二次感染拡大や米中関係への警戒感高まる

2020年5月13日 16:48

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記事提供元:フィスコ


*16:48JST 日経VI概況:上昇、二次感染拡大や米中関係への警戒感高まる
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は13日、前日比+0.22pt(上昇率+0.76%)の29.15ptと上昇した。なお、高値は31.41pt、安値は29.15pt。新型コロナウイルスの二次感染拡大の懸念や同問題の長期化による実体経済への影響は甚大とのブラード連銀総裁の発言を受け、前日の米国市場では主要3指数が揃って大きく下落した。また、米中関係を巡る懸念が市場心理を一層冷やし、225先物は寄り付き直後から200円を超す下げを見せるなど東京市場でもリスクオフムードが強まった。ただ、日銀のETF買いへの思惑などから225先物が下げ幅を縮小すると、下値の堅さを受けたことで市場の不安心理はやや収まり、大幅上昇で始まった日経VIは次第に上げ幅を縮小していった。

【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。《YN》

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