米国株見通し:失速か、米経済指標の悪化でリスク資産売り

2020年4月23日 17:14

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記事提供元:フィスコ


*17:14JST 米国株見通し:失速か、米経済指標の悪化でリスク資産売り
(16時50分現在)

S&P500先物     2,782.88(-5.62)
ナスダック100先物   8,612.50(-25.50)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅安、NYダウ先物は50ドル安。欧州株安も波及する見通しで、今晩の米株式市場は売り先行となりそうだ。


22日の取引で主要3指数は反発。前日終値から2-3%上昇し、ダウは456ドル高で取引を終えた。原油相場の回復基調で過度な警戒は後退し、株買いに振れた。新型コロナウイルス感染に関し、ニューヨーク州の1日の死者数は足元でピークを迎え、目先の終息への思惑も買いを誘発。また、他の州でも経済活動の正常化に向けた動きが広がり、景気減速を懸念した売りは後退した。


ただ、本日はやや売られやすい見通し。今晩発表の新規失業保険申請件数は、想定通りなら5週間で2500万人程度が職を失ったことになり、雇用情勢の悪化が嫌気されよう。また、製造業とサービス業のPMIは一段の鈍化が見込まれ、幅広い売りを誘発しよう。一方、トランプ大統領はツイッターで、イランに対しペルシャ湾での艦船の異常接近について警告し、地政学リスクも意識される。なお、決算発表予定のイーライリリーやインテル、ユニオン・パシフィックなどに動意が見込まれる。《TY》

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