マザーズ先物概況:3日ぶりに大幅反発、原油市況の改善で再びリスクオン(4月23日)

2020年4月23日 15:56

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記事提供元:フィスコ


*15:56JST マザーズ先物概況:3日ぶりに大幅反発、原油市況の改善で再びリスクオン(4月23日)
23日のマザーズ先物は前日比41.0pt高の724.0ptと3日ぶりに大幅に反発して終了した。高値725.0pt、安値は703.0pt。取引高は4298枚。

本日のマザーズ先物は、前日の原油市況の大幅反発や米国株の上昇などを反映し買い戻しの動きが強まった。前日の米国市場では、石油輸出国機構(OPEC)の加盟・非加盟国が参加する「OPECプラス」の一部の国が非公式のテレビ会議を開催し、5月に緊急会合を開く可能性があると一部で伝わったことから、追加減産への期待が広がり、NY原油先物相場は大幅に上昇した。株式市場でも原油高が冷え込んだ投資家心理を改善させ、NYダウなど主要株価3指数は3日ぶりに反発した。こうした外部環境の改善を背景に日経平均も上昇して始まると、個人投資家のマインドも上向き、買い戻しの動きが強まった。マザーズ先物は一時前日比42.0pt高の725.0ptまで上伸した。また、現物市場でも、メルカリ<4385>、Sansan<4443>など指数寄与度の高い主力銘柄が値を上げた。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の低迷で、原油需給の減退が早期に改善するとは言い難く、市場では「再び大きく値下がりする可能性もある」との指摘もあり、買い一巡後は様子見気分が強まっていた。本日のマザーズ市場では、飲食店にセルフオーダーシステムの導入支援を行う子会社を設立するピアズ<7066>が前日比300円(+25.86%)高の1460円とストップ高まで買われ、マイクロニードルアレイ製造方法に関する国内特許査定取得が材料視されたメドレック<4586>も前日比80円(+25.32%)高の396円とともにストップ高まで買われた。また、連日の株価下落の反動からハウテレビジョン<7064>は前日比342円(+21.77%)高の1913円と3日ぶりに反発し、前日の急落の反動から買い戻されたDELTA−P<4598>は前日比300円(+20.13%)高の1790円、親会社の好決算が好感されたテラプローブ<6627>も前日比100円(+19.42%)高の615円とともに制限値幅いっぱいまで買い進まれた。《FA》

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