ユーロ週間見通し:もみ合いか、ユーロ圏企業景況感はさらに悪化も

2020年4月18日 14:26

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記事提供元:フィスコ


*14:26JST ユーロ週間見通し:もみ合いか、ユーロ圏企業景況感はさらに悪化も
■弱含み、経済情勢のすみやかな改善は期待薄

先週のユーロ・ドルは弱含み。欧州での新型コロナウイルスの感染拡大のペースは鈍化しつつあるものの、ユーロ圏諸国における外出制限は解除されていないことや、経済情勢のすみやかな改善は期待できないことから、リスク選好的なユーロ買いは縮小した。取引レンジ:1.0812ドル-1.0991ドル。

■伸び悩みか、ユーロ圏の企業景況感はさらに悪化する可能性

今週のユーロ・ドルは伸び悩みか。ユーロ圏諸国における新型コロナウイルスの感染拡大の勢いが衰えた場合、経済悪化を懸念したユーロ売りは一服する見通し。しかし、4月のユーロ圏製造業・サービス業PMIなどの企業景況感関連の経済指標は大幅に悪化すると予想されており、リスク回避的なユーロ売りがただちに縮小する可能性は低いとみられる。

予想レンジ:1.0750ドル−1.0950ドル

■軟調推移、米ドル安・円高の相場展開の影響受ける

先週のユーロ・円は軟調推移。欧州諸国における新型コロナウイルスの感染拡大のペースは鈍化しつつあるものの、経済情勢のすみやかな改善は期待できないことから、ユーロ売り・米ドル買いが優勢となった。米ドル・円相場が円高方向に振れたことから、対円でもユーロ売りが観測されており、ユーロ・円は一時116円台半ばまで下落した。取引レンジ:116円56銭−118円82銭。

■もみ合いか、ユーロ圏企業景況感はさらに悪化も

今週のユーロ・円はもみ合いか。域内での新型コロナウイルス感染拡大の勢いが衰えつつあることは好材料。しかしながら。ユーロ圏の企業景況感はさらに悪化すると予想されており、リスク選好的なユーロ買いがただちに広がる可能性は低いとみられている。米ドル・円相場に大きな動きがない場合、ユーロ・円は117円を挟んだ水準でもみ合う可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・22日:4月マークイット製造業PMI(3月:44.5)
・22日:4月マークイットサービス業PMI(3月:26.4)

予想レンジ:115円00銭−119円00銭《FA》

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