注目銘柄ダイジェスト(前場):アトラ、マナック、ウィルズなど

2020年4月16日 12:02

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記事提供元:フィスコ


*12:02JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):アトラ、マナック、ウィルズなど
SHIFT<3697>:9640円(+540円)
大幅続伸。DX需要を取り込み過去5年で売上高を9倍に伸ばした企業として、一部で特集記事が掲載されている。花形のエンジニアがやりたがらない「バグ取り」業務を大量に請け負って利益を追求し、稼げるビジネスに変えているとされている。2019年8月期売上高は5年前と比べ9倍増。7.9%の営業利益率は大手のNTTデータ<9613>なども上回ると指摘されている。あらためて高い成長性などの評価につながっているようだ。


トヨタ自<7203>:6590円(-148円)
続落。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、グループ会社含む国内の完成車全18工場で減産すると前日に発表している。15工場を2日間ずつ停止し、北米や中近東向けの車を生産する5工場では5月半ばから最大5日間稼働を停止するようだ。世界で新車の需要が低迷していることに対応するほか、部品調達に一部で支障が出ていることも背景。減産規模は昨年5月の実績の約2割にあたるもよう。


プロルート<8256>:109円(+7円)
年初来高値を更新。微量採血器具の開発と臨床検査サービスを展開するマイクロブラッドサイエンス(東京都千代田区)と国外販売総代理店契約を締結したと発表している。同社が有する血液検査器具などを海外へ提供する。今後、マイクロブラッドサイエンスの採血デバイスを海外展開して感染症予防を支援するほか、将来的には各国の予防治療などの促進が拡充できる可能性もあるとしている。


マナック<4364>:1250円(+232円)
急騰。固定化抗菌・抗ウイルス剤の量産を本格化すると一部で報じられており、買い材料視される展開になっている。これまで用途が限定的であったものの、新型コロナウイルス流行に伴って販売が急伸しており、従来比10倍規模の生産に踏み切るもようだ。固定化抗菌剤「イータック」を用いたクラボウの機能繊維「クレンゼ」では50回の洗濯を経た後も抗菌性能低下がみられないなど、効果が長期間持続することが特徴のようだ。


アトラ<6029>:302円(+80円)
ストップ高。前日に業績予想の修正を発表している。投資有価証券の一部売却によって1.3億円の売却益を上半期決算で特別利益として計上、通期最終利益は従来予想の0.01億円から1.31億円に上方修正している。売上高や営業利益など本業ベースの想定は変更していない。あくまで一過性の利益計上ではあるが、現在は時価総額の水準から指定替えの猶予期間に入っているため、株価上昇が買い安心感にもつながる形となっているもよう。


AI CROSS<4476>:1731円(+166円)
大幅に続伸。テレビ朝日系列の番組でAI CROSSのサービス「絶対リーチ!」のCMが紹介され、原田典子社長が出演すると発表している。番組名は「日本人の3割しか知らないこと くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」で、放映日時は16日午後7時から。「絶対リーチ!」は、携帯電話のSMSを活用してユーザーにメッセージを届けるサービス。番組での紹介でサービスへの認知度が高まるとの期待から買いが広がっているようだ。


ウィルズ<4482>:3805円(+545円)
大幅に9日続伸。オンラインで決算説明会を開催するためのプラットフォームと運営サポートサービスの提供を開始したと発表している。10万人超の機関投資家への情報配信のほか、個人投資家向けにも決算説明会を開ける。また、ライブ形式の決算説明会ではリアルタイムで情報共有し、チャット機能で双方向性も担保されるという。新型コロナウイルスの感染拡大で決算説明会のオンライン化が進むとの見方から買いが入っているようだ。《ST》

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