新興市場銘柄ダイジェスト:バリュエンスは急落、関通がストップ高

2020年4月15日 16:53

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記事提供元:フィスコ


*16:53JST 新興市場銘柄ダイジェスト:バリュエンスは急落、関通がストップ高
<9270> バリュエンス 1228 -293
急落。20年8月期の営業利益を従来予想の26.5億円から未定(前期実績22.4億円)に変更。新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛などで集客・仕入が減少。オンラインプラットフォーム化スケジュールを前倒しするなど対応に努めているが、更なる仕入減少やオークション販売不振などの恐れがあるとしている。第2四半期累計は前年同期比40.5%減の6.85億円で着地した。

<6086> シンメンテ 779 +100
ストップ高。20年2月期の年間配当を従来予想の30円から34円(含む特別配当4円。前期実績は26円)に増額修正している。同期の営業利益は前期比33.6%増の8.4億円で着地した。緊急メンテナンスサービスや予防メンテナンスサービスが好調で、利益押し上げに貢献した。21年2月期の業績予想は非開示だが、年間配当予想は15円としている。

<9326> 関通 2350 +400
ストップ高。20年2月期の営業利益が前期比129.9%増の2.91億円で着地したと発表している。環境整備活動やABC分析、RPAの活用で物流サービス事業が伸長し、増益を牽引した。21年2月期の業績予想は非開示。ただ、政府が緊急事態宣言を発令したことを受けて外出自粛が広がっており、ECや通販の需要が拡大して物流サービスが引き続き伸びるとの期待から投資資金が流入したようだ。

<4972> 綜研化学 1083 +77
大幅に続伸。20年3月期の営業利益を従来予想の19.00億円から20.50億円(前期実績21.13億円)に上方修正。コスト削減に加え、中国の持分法適用関連会社の出資持分譲渡に伴う法人税などの減少で利益が押し上げられた。中国子会社が黒字基調に転じ、繰越欠損金に係る繰延税金資産を計上したことも寄与する見通し。同社株は6日に年初来安値(953円)を付けており、値頃感も買いやすさにつながったようだ。

<4429> リックソフト 5570 +60
朝高後上げ幅縮小。21年2月期の営業利益予想を前期比34.3%増の5.40億円と発表。他社製品販売に注力するとともに自社製品の開発・バージョンアップやクラウドサービスの売上拡大で業績向上を目指す。20年2月期の営業利益は8.3%増の4.02億円で着地。自社開発のWBS Gantt-Chart for Jira Cloudの販売開始のほか、米国子会社の売上が前年度より約30%増加した。《ST》

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