北の達人コーポレーション 20年2月期は2ケタ増収・大幅な増益、高い利益率を維持し売上高100億円を達成

2020年4月15日 12:59

印刷

記事提供元:フィスコ


*12:59JST 北の達人コーポレーション---20年2月期は2ケタ増収・大幅な増益、高い利益率を維持し売上高100億円を達成
北の達人コーポレーション<2930>は14日、2020年2月期決算を発表した。売上高が前期比21.4%増の100.93億円、営業利益が同56.6%増の29.15億円、経常利益が同57.1%増の29.23億円、当期純利益が同52.7%増の19.74億円となった。

ヒアルロン酸マイクロニードル「刺す化粧品シリーズ『ヒアロディープパッチ』」の大ヒット、さらにそれに続く「刺す化粧品シリーズ」を中心とした新商品のリリースによって、「高い利益率を維持したままでの売上高100億円」という目標を達成した。

実績値と業績予想値との比較については、各段階利益が大幅に超過した一方で、売上高は当初予想を下回った。売上高の未達要因は、まず、『ヒアロディープパッチ』の生産キャパシティ不足による発送遅延により、当事業年度における定期売上の積み上げが遅れたことが挙げられる。なお、発送遅延は2019年12月には完全に解消しており、現在は正常に出荷されている。次に、当年度の後半において4つの原因により新規獲得件数が伸び悩んだことが挙げられる。1つ目は、重点的に取り組んだ集客体制の整備において、積極的な採用により教育が追いつかなかったこと。現在は教育体制の強化、管理職の配置、経験者の中途採用強化によりクリエイティブメンバーのスキルの向上に取り組んでいる。2つ目は、2019年10月の消費増税による個人消費の落ち込みに加えて、2020年2月以降の新型コロナウイルス感染症の拡大による経済全体への影響の懸念によって、消費マインドが冷え込んだこと。3つ目は、商品開発について新商品のリリースが3商品に留まる結果となったこと。今後は、確かな品質に裏付けられたロングセラー商品を開発するという基本戦略を維持しつつ、商品の分野によってはトレンドも意識して開発スピードを上げていくとしている。4つ目は、さまざまな施策によって広告投資効率が改善されていたが、それを適切な広告投資の判断につなげることができず、一部新規獲得の機会損失が生じたことが挙げられる。

当事業年度においては、売上高は当初予想を下回った一方で、事業年度の後半において集客部門のリソースを将来に向けた体制整備へと戦略的に割いたこと、広告投資効率が改善されたこともあり、新規獲得のための広告投資が抑えられたため、当事業年度における広告宣伝費は27.48億円と当初の計画36.14億円を大幅に下回り、営業利益が当初予想を上回った。

2021年2月期通期の業績予想については、売上高が前期比18.5%減の82.27億円、営業利益が同31.2%減の20.06億円、経常利益が同31.4%減の20.07億円、当期純利益が同31.2%減の13.57億円を見込んでいる。《SF》

関連記事