本を流通させるためのアクション【出版社をやってみて分かった「本と企画のつくり方」】

2020年4月9日 08:25

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記事提供元:biblion

 【第13回】この連載では、本Webサイト「biblion」も運営している出版社(株式会社masterpeaceと申します)でこれまで100冊ほどの書籍企画・編集・発行をお手伝いさせていただいた筆者(代表兼編集者をやっております)が、自社でお手伝いさせていただいた企画やプロジェクトの経験からお伝えできる範囲で「シンプルな本づくりのポイント」をお話させていただきます。

本を流通させるためのアクション【出版社をやってみて分かった「本と企画のつくり方」】

 1.リアル書店で売る場合
 2.Web書店で売る場合

リアル書店で売る場合

 書誌情報を登録した後は、読者に買ってもらえるよう、ストアに本を並べる必要があります。
 リアルの書店に並べる場合は、本を置いてもらえるよう出版社や流通業者が新しく発行される本を売り込みます。しかし、新しく発行される本は膨大なので、ただ新しい本ができましたと言ってPRしてもなかなかリアル書店の本棚には並びません。
 本のニーズを説明し、その本が売れるということをアピールする必要があります。書店の担当の方に本が売れると思ってもらえてはじめて、書店に本が並ぶのです。

 書店に並べることができたとしても、全ての本が売れるわけではありません。
 書店への書籍の販売方法は「買い切り」と「委託」の2種類があります。売れるとわかっている人気本は「買い切り」で契約されることもありますが、日本では書店のリスクを軽減して書店にいろいろな本(需要が少ないテーマがニッチな本を含めて)を並べる目的で、多くの契約が委託になっています。
 委託は、書店が買い取っているわけではないので、売れなければ出版社に返品されてしまいます。話は少し逸れますが、書籍の返本率は約3割(東洋経済オンライン 2018年12月の記事より)と高く、年々増えていると言われており、問題になっています。

 また、本が書店まで届けられても、本棚に並ばないケースもあります。流通業者がオススメ本として書店にさまざまな本を配送するのですが、書店の担当者が店頭に並べる本として選ばなければ、本棚に並べられることはありません。
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Web書店で売る場合

 紙の本を書店に並べる必要があるのと同様に、電子書籍もそれぞれのWeb書店に書籍のデータを渡す必要があります。
 渡すデータは、本のデータと書誌情報になります。Web書店は、販売して問題のないデータかどうかを検品してからWeb書店に並べます。

 Web書店上で読者と本が出会うにはいくつかの経路があります。
 ある情報を求める読者がキーワードを検索してヒットする本、これまで読んだ本の傾向からストア上でレコメンドされる本、キャンペーン掲載されている本などです。
 この出会いの経路をそれぞれ販売につなげられるよう、検索にヒットさせるための適切な検索ワードを登録したり、ストアと調整してキャンペーン登録を行ったりします。
 Web書店は本棚が無限にあるため、電子書籍で置いてもらえない本はありませんが、キャンペーンページなどできるだけ読者の目に止まる目立つページに本を置いてもらうための営業は必要です。

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著者:窪田篤

 株式会社masterpeace代表取締役社長。アクセンチュア株式会社で大規模システム設計/運用プロジェクトに参画。2013年、good.book(グーテンブック)立ち上げのため、masterpeaceに参画。新規事業企画・コンテンツ編集責任者を兼任。2018年5月より現職。 元のページを表示 ≫

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