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コロナショックでも投資信託は安全なのか
コロナショックが経済やマーケットを揺るがしている。最近の投資ブームもあり、投資信託を買い始めた人も多いことだろう。もしコロナショックがさらに深刻になり、保有している投資信託の価値がゼロになってしまうことはあるのだろうか?
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■投資信託は株式よりも安全性が高い
株式を発行する企業が倒産した場合、その株式は無価値となり、株価が1円や2円となることも珍しくない。ところが投資信託は仕組み上、無価値となる可能性は低いといえる。
投資信託は投資家から集めたお金を、ファンドマネージャーが株式や債券、不動産、金などへ投資を行う。投資先は1つに限らず、複数に分散して行うことが一般的である。そのためどこか1社が倒産したとしても、無価値になることはない。
投資信託は株式や他の投資対象と比較しても、安全性が高いといえるだろう。
■投資信託には3つの専門機関が関係する
投資信託の仕組みは複雑であり、3つの専門機関がそれぞれ役割を果たすことで成り立っている。そしてどの専門機関が倒産したとしても、資産は守られる仕組みとなっている。
投資信託の購入先は、銀行や証券会社が窓口となることが一般的であるが、ここでは資産を管理していない。預かった資産は一旦信託銀行に預けられ、信託銀行が運用を行う。そして運用の指図は信託銀行ではなく、運用会社が行う仕組みとなっている。
販売会社である銀行や証券会社と、運用の指図を行う運用会社が倒産したとしても、いずれも資産を管理していないため資産に影響はない。また資産を管理している信託銀行が倒産したとしても、資産はしっかり守られる。
実は信託銀行は、自行の資産と投資信託で預かった資産を分別管理することが、法律で義務付けられている。
したがってもしコロナショックの影響が広がり、投資信託に関わるいずれの専門機関が倒産しても資産はしっかりと守られるのである。
■純資産の増減額はチェックしておく
投資信託が安全性が高いことは理解頂けたと思うが、1点だけ注意点が存在する。
今回のコロナショックにより、投資信託の純資産が大きく減少した場合は、繰上償還となり強制的に解約となる可能性がある。
投資信託における純資産とは、運用を行うための運転資金である。この純資産が減少しているということは、投資信託を解約する人が増えていることや、運用が上手くいかず資産を減らしている可能性が高い。純資産が著しく減少していれば、繰上償還や強制解約となる可能性が高まるのである。
今回のコロナショックのような急激な景気の落ち込みでは、純資産の増減額はチェックしておいた方がいいだろう。
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