映画『泣きたい私は猫をかぶる』スタジオコロリド最新作“猫に変身できる”少女の青春ファンタジー

2020年4月3日 20:22

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記事提供元:ファッションプレス

 映画『泣きたい私は猫をかぶる』が、2020年6月5日(金)全国ロードショー。『ペンギン・ハイウェイ』のスタジオコロリドによる長編アニメーション映画第2弾だ。

■『ペンギン・ハイウェイ』のスタジオコロリド最新作

 スタジオコロリドの最新作となる映画『泣きたい私は猫をかぶる』。前作『ペンギン・ハイウェイ』で第42回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞、ファンタジア国際映画祭 今敏賞(ベストアニメーション賞)を受賞した新進気鋭のアニメーションスタジオのオリジナルストーリーの新作とあり、公開前から期待が高まっている。

■「猫に変身できる」少女が主人公

 主人公は、中学2年生の笹木美代。学校では“ムゲ(無限大謎人間)”というあだ名で呼ばれているちょっと変わった女の子だ。ムゲが“変わっている”のはクラスだけではない、とある日を境に「猫に変身できる」ように…。

猫に変身できる不思議なお面を手にしたムゲは、猫になって好きな人へ会いにいく。“大好きな君に会える魔法”を見つけたムゲの恋、その先に待っているものとは…。

■ストーリー

 私はあなたの力になりたい。好きって言われたい―
笹木美代は、いつも明るく陽気な中学二年生の女の子。空気を読まない言動で周囲を驚かせ、クラスメイトからは「ムゲ(無限大謎人間)」というあだ名で呼ばれている。しかし本当は周りに気を使い、「無限大謎人間」とは裏腹に自分の感情を抑えて日々を過ごしていた。

そんなムゲは、熱烈な想いを寄せるクラスメイトの日之出賢人へ毎日果敢にアタックを続けるが全く相手にされない。めげずにアピールし続ける彼女には誰にも言えないとっておきの秘密があった…。それは、猫の姿になって大好きな日之出に会いにいくこと。実はムゲは、ある夏祭りの夜お面屋にいた猫の店主から、「かぶると猫へと姿を変えることができる」という不思議なお面をもらって以来、猫・太郎として日之出の家に通っていたのだ。

 普段はクールに振舞う日之出だが、太郎にだけは素直な気持ちを打ち明けることができ、いつしか太郎は日之出の支えになっていた。≪人間≫のときには距離を取られてしまうが、≪猫≫のときには近づけるふたりの関係。ムゲもまた、猫でいれば周囲との関係に悩むことない自由さを知り、次第に心地よさを覚えていく。

 猫として長く過ごすほど、いつしか猫と自分の境界があいまいになるムゲ。ある日、再び現れた猫店主から、猫の“お面”とムゲの“顔”を交換し、≪人間≫を捨て≪猫≫として生きるよう迫られる…このままずっと、あなたのそばにいたい。でも、≪私≫に戻ることができなくなる――自分が誰に支えられているのか。大切なものに気がつくとき、二人の世界が変わり始める。

■登場キャラクター

 主人公・笹木美代(ささきみよ)
クラスメイトから「ムゲ(無限大謎人間)」というあだ名で呼ばれる少女。学校でも家でもいつも明るく元気いっぱい。熱烈な恋に落ち、クラスメイトの日之出賢人に毎日果敢にアタックを続ける。不思議なお面を手にし、猫に変身できるように。

 ムゲ役を演じるのは、『借りぐらしのアリエッティ』『風立ちぬ』などスタジオジブリの長編アニメーション映画で声優を担当した、志田未来。映画、ドラマ、舞台と第一線で幅広く活躍しる志田が、自分の気持ちをまっすぐに表現する女の子を演じる。

 日之出賢人(ひのでけんと)
ムゲの恋の相手。思っていることを全面に出せない男の子だが、意思がだんだん変わっていって、一人の少年から青年のような気持ちに移り変わっていく。

もう一人の主人公日之出賢人役には、「鬼滅の刃」の竈門炭治郎役や「東京喰種 トーキョグール」アニメシリーズの主人公・金木研 / 佐々木琲世役の実力派・花江夏樹。誰もが感じたことがきっとある、思春期独特の感情を声で表現する。

 猫店主
主人公・ムゲを「猫」世界へと導く猫店主。物語のカギを握る。声を担当するのは山寺宏一。

 楠木先生
ムゲや日之出の学校の担任。生徒思いのマイペースな性格。『マダガスカル』のキツネザル役で高評価を得たお笑いコンビ・おぎやはぎの小木博明が演じる。『泣きたい私は猫をかぶる』の演出家が大ファンという理由で、あらかじめ小木をイメージして作られたキャラクターとなっており、本人そっくりのビジュアルにも注目だ。

 深瀬頼子(ふかせよりこ)
明るく快活な主人公・ムゲに寄り添う友人。『けいおん!』や「プリキュア」シリーズ、『響け!ユーフォニアム』といった話題作に出演し、声優ユニット・スフィアとしても活躍する寿美菜子が演じる。

伊佐美正道(いさみまさみち)
思春期特有の悩みに揺れ動く日之出の良き友人として行動を共にする。演じるのは、アニメに留まらず映画やドラマ、舞台でも存在感を発揮し、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の主役も務める小野賢章。

その他の登場人物
笹木洋治:ムゲの父親(声優:千葉進歩)
水谷薫:ムゲの父親の恋人(声優:川澄綾子)
斎藤美紀:ムゲの実の母(声優:大原さやか)
坂口智也:日之出の家が営む焼き物の工房で働く青年(声優:浪川大輔)

■人気クリエーターが作る“魔法のような美しい”アニメーション

 監督は、人気クリエーターがタッグを組む。「美少女戦士セーラームーン」シリーズ、「ケロロ軍曹」シリーズなども手掛けた佐藤順一と、スタジオジブリで『千と千尋の神隠し』に携わった新進気鋭のクリエイター柴山智隆がコラボレーションし、“まるで魔法のような美しさ”のアニメーションを届ける。

 脚本は岡田麿里。『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』や『心が叫びたがってるんだ。』、『空の青さを知る人よ』の脚本を担当した人物だ。キャラクターの繊細な心情の描写に定評がある岡田麿里は、この「本当の自分」を見つける物語をどう描くのか。

■主題歌はヨルシカによる書き下ろし

 主題歌は、これまで一切顔出しをしていないにも関わらず、MV総再生回数が2.9億回を突破しているネット系ブレイクアーティストのヨルシカによる書き下ろし「花に亡霊」。

ボーカルを務めるスイ(suis)の透き通った歌声や、まるで小説を読んでいるかのように綿密に築き上げられた世界観が人気を集め、「2020年 ネクストブレイクランキング」の10代・20代部門でキングヌー(King Gnu)に次ぐ2位を獲得、「第34回日本ゴールドディスク大賞」でベスト5・ニューアーティストを受賞する他、『君の名は。』『天気の子』の監督・新海誠も注目しているという話題の2人組バンドとなっている。

■【作品情報】

 映画『泣きたい私は猫をかぶる』
公開日:2020年6月5日(金)
出演:志田未来、花江夏樹、寿美菜子、小野賢章、千葉進歩、川澄綾子、大原さやか、浪川大輔、小木博明、山寺宏一
監督:佐藤順一、柴山智隆
脚本:岡田麿里
制作:スタジオコロリド
企画:ツインエンジン
配給:東宝映像事業部

■■ムビチケ情報

 発売日:4月3日(金)
<劇場窓口限定>特典:A4サイズ・オリジナルクリアファイルをプレゼント。
価格:一般 1,500円(税込)
※ムビチケ1枚につき、1つプレゼント。劇場限定のみ販売。
※劇場により数に限りあり。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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