東京金概況:小動き、キャッシュ化の流れ続く

2020年4月2日 16:04

印刷

記事提供元:フィスコ


*16:04JST 東京金概況:小動き、キャッシュ化の流れ続く
TOCOM金 21年2月限・日中取引終値:5432円(前日日中取引終値比↓18円)

・推移レンジ:5417-5464円

4月2日の東京商品取引所(TOCOM)金先物(期先:21年2月限)は狭いレンジでの小動きに留まった。米国政府が新型ウイルスによる死亡者数が10万~24万人に達するとの見通しを示したことや悪化した経済指標を受けて、前日の米国市場では主要3指数が大きく下落。日本国内でも昨日には1日当たり過去最高の感染者数が観測されており、センチメントが悪化するなか、リスク回避の流れが継続する形で、東京市場でも株式を中心としたリスクアセットに対する売りが続いた。こうした中、ロックダウン(都市封鎖)やこれに伴う長期企業業績の悪化懸念が強まり、有事に備えた現金を確保したいとの思惑から、安全資産である金先物からの資金流出も続いた。その後、日銀による上場投資信託(ETF)買いの思惑から株価指数が下げ渋ると、金先物への売りの動きも一服し、その後はほぼ横ばいといった形で、非常に狭いレンジ内での小動きに留まった。《YN》

関連記事