政府・日銀による積極的な対応策に注目/後場の投資戦略

2020年3月16日 12:19

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;17449.59;+18.54TOPIX;1268.39;+6.69

[後場の投資戦略]

 日経平均はシカゴ先物にサヤ寄せするギャップアップが期待される中、シカゴ先物が1000円を超える下落で推移する中、日経平均は150円程度の上昇から始まった。その後、日本銀行が金融政策決定会合を前倒しで開くと発表を受けて、寄り付き直後には17726.98円まで急伸したが、その後は急速に下押す流れの中、17185.27円まで下押す局面もみられた。先物主導によるAIアルゴが発動したとみられ、短時間での荒い値動きだった。

 日経平均は朝方の10分間の荒い値動きの後は、先週末の終値を挟んでのこう着をみせている。G7首脳による緊急のテレビ会議の内容のほか、日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいところであろう。指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>などもほぼ小動きの状況であり、方向感は掴みづらいところであろう。

 とはいえ、トランプ大統領の財政出動を可能にする国家非常事態を宣言したことにより、米国はスピード感のある対応をみせてくることが考えられる。日本も政府・日銀による積極的な対応策が示されるようだと、少なからず金融市場の混乱に対してショックアブソーバー的な動きをみせてくることが期待される。《AK》

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