東京為替:ドル・円は底堅い、米FRBの緊急利下げも「有事のドル買い」

2020年3月16日 12:13

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記事提供元:フィスコ


*12:13JST 東京為替:ドル・円は底堅い、米FRBの緊急利下げも「有事のドル買い」

16日午前の東京市場でドル・円は底堅い。米連邦準備制度理事会(FRB)の緊急利下げでドルは窓を空けて寄り付き、一時105円74銭まで下落。ただ、時間外取引の米株式先物の急落で「有事のドル買い」に振れた。また、日銀への政策期待で円売りも観測され、ドルは107円半ばまで値を上げた。


ここまでの取引レンジはドル・円は105円74銭から107円57銭、ユーロ・円は117円54銭から120円65銭、ユーロ・ドルは1.1068ドルから1.1201ドル。

【金融政策】
・米連邦準備制度理事会(FRB):政策金利:1.00-1.25%から0.00-0.25%に引き下げ
・NZ準備銀行:政策金利1.00%から0.25%に引き下げ

【要人発言】
・パウエル米FRB議長
「新型コロナウイルスは米国および世界に深刻な影響を及ぼしている」
「米国の金融状況は著しくタイト化」
「今日の決定は17-18日の代替会合」
「米第2四半期は恐らく弱い。第3四半期の影響は判断しづらい」
「マイナス金利は米国では適切な政策対応とは思わない」
「資産買入れに週次・月次の上限はなく、積極的に臨む」
「流動性・フォワードガイダンス・資産買入れ政策で多大な修正余地がある」

【経済指標】
・日・1月機械受注(船舶・電力を除く民需):前月比+2.9%(予想、12月:-12.5%)
・中・1-2月小売売上高:前年比-20.5%(予想:-4.0%)
・中・1-2月鉱工業生産:前年比-13.5%(予想:-3.0%)《TY》

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