NY債券:米国長期債相場は軟調、財政支援策への期待感

2020年3月14日 11:13

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記事提供元:フィスコ


*11:13JST NY債券:米国長期債相場は軟調、財政支援策への期待感
13日の米国長期債相場は軟調。米国ではトランプ大統領が国家に非常事態を宣言したことで、500億ドルの資金へのアクセスが可能になった。このことは市場に安心感を与えた。また、民間と協調して、米国内での新型ウィルス検査ペースを加速する方針を示し、ウィルス抑制への期待も高まっている。米国や世界経済が景気後退入りすることは避けられそうもない。このため、FOMCは3月の会合でさらに劇的な幅の利下げを決定しゼロ金利政策と量的緩和の実施などが一部では期待されているようだ。日銀や欧州中央銀行(ECB)の追加緩和期待も根強い。ムニューシン米財務長官と民主党下院ペロシ議長がようやく、新型肺炎を巡る財政支援策で合意したとも報じられており経済の先行き見通しが改善できるかどうか注目される。

カーブは短・長期間がスティープニング、10年超は若干フラットニング気配で推移。2年−5年は22.30bp近辺、2年−10年は47.50bp近辺で引けた。2年債利回りは0.51%(前日比:+3bp)、10年債利回りは0.98%(同比:+18bp)、30年債利回りは1.60%(同比:+16bp)で取引を終えた。《FA》

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