米国株見通し:大幅続落に警戒、原油安や世界的な株安で売り継続

2020年3月9日 16:57

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記事提供元:フィスコ


*16:57JST 米国株見通し:大幅続落に警戒、原油安や世界的な株安で売り継続
(16時50分現在)
S&P500先物    2,818.88(-145.12)
ナスダック100先物   8,093.00(-410.25)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は5%近い大幅安、NYダウ先物は1200ドル超下げて推移。NY原油先物(WTI)も急落し、今晩の米株式市場は引き続き大きな下げが見込まれる。


6日は続落。主要3指数は前日終値から1-2%下げて取引を終えた。産油国間の減産協議決裂を受け、原油価格の急落を背景にエネルギー株が大きく売られた。一方、複数の連銀総裁が緩和的な金融政策に前向きな姿勢を示したことで銀行株売りが強まったものの、17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)での一段の利下げに思惑が広がった。また、政府による企業への業績悪化対策が期待され、終盤に下げ幅を縮小した。


今晩の取引では、新型コロナウィルスの世界的な感染拡大が懸念されるなか、NY市の非常事態宣言が嫌気され、市場センチメントを悪化させる見通し。エネルギー株への売りも続き、指数を押し下げそうだ。一方で、来週のFOMCでの大幅利下げ観測が広がり、一段の下げを抑える可能性もあろう。なお、個別銘柄では、決算発表のアメリカン・バンガード、ソーア・インダストリーズ、ウエイズ・マーケッツなどに動意が見込まれる。《TY》

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