マザーズ先物概況:10%超の歴史的下落、新型コロナ不安受けた円高などでセンチメント悪化

2020年3月9日 22:55

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記事提供元:フィスコ


*22:55JST マザーズ先物概況:10%超の歴史的下落、新型コロナ不安受けた円高などでセンチメント悪化
 

9日のマザーズ先物は前週末比76.0pt安の643.0ptとなった。なお、高値は693.0pt、安値は643.0pt、取引高は8904枚。本日のマザーズ先物は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で景気や企業業績への減速懸念が一段と高まるなか、協調減産の会合が決裂したことによる原油安や急速な円高進行などが嫌気され、マザーズ先物は全面安商状となった。下落率は10%超に及び歴史的な下落となった。新型コロナの拡大について未だ収束の兆しが見えないなか、前週末の米国市場では主要3指数がそろって下落。リスク回避の動きが強まるなか、東京市場の取引時間中には、為替が一時1ドル=101円台を付ける場面があるなど、市場心理の悪化が鮮明となった。こうした中、日経平均が節目の20000万円どころか一時19500円を割り込む場面をみせると、個人投資家心理も悪化するばかりとなり、流動性リスクが意識されるマザーズ市場は全面安商状となり、日中取引終了時間までほぼ一本調子で下げ続けた。主力どころでは、そーせい<4565>やサンバイオ<4592>が11%超の下落となったほか、ラクス<3923>が8%超の下落、TKP<3479>にいたっては14%を超す下落となった。《YN》

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