ネクスグループ Research Memo(8):最終損失が続き自己資本比率などは悪化、早期黒字回復に期待

2020年2月20日 15:28

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記事提供元:フィスコ


*15:28JST ネクスグループ Research Memo(8):最終損失が続き自己資本比率などは悪化、早期黒字回復に期待
■ネクスグループ<6634>の業績動向

3. 財務状況と経営指標
2019年11月期末の総資産は前期末比2,617百万円減少し、6,685百万円となった。内訳を見ると、流動資産が前期末比1,168百万円減少した。これは、現金及び預金が108百万円減少、商品及び製品が104百万円減少、短期貸付金が1,015百万円減少したことによる。また、固定資産が前期末比1,449百万円減少した。これは、有形固定資産が165百万円減少、投資有価証券が523百万円減少、長期貸付金が634百万円減少、差入保証金が94百万円減少したことなどによる。

負債合計は4,450百万円となり、前期末比899百万円減少した。主な要因は、借入金(短期借入金、1年内返済予定の長期借入金、長期借入金の合計)が731百万円減少したことによる。また、純資産合計は、利益剰余金が1,272百万円減少、その他有価証券評価差額金が458百万円減少したことなどから、前期末比1,718百万円減少し、2,234百万円となった。

キャッシュ・フローの状況について見ると、2019年11月期末の現金及び現金同等物は914百万円となり、前期末比108百万円減少した。営業活動によるキャッシュ・フローは602百万円の支出となった。これは、資金の増加要因として減価償却費112百万円、減損損失124百万円、投資有価証券売却損381百万円があり、減少要因として税金等調整前当期純損失1,218百万円があったことによるものである。投資活動によるキャッシュ・フローは1,230百万円の収入となった。これは、資金の増加要因として投資有価証券の売却による収入1,056百万円、長期貸付金の回収による収入580百万円があり、減少要因として有形固定資産の取得による支出85百万円、長期貸付けによる支出332百万円があったことによるものである。また、財務活動によるキャッシュ・フローは733百万円の支出となった。これは、主に資金の増加要因として長期借入れによる収入110百万円があり、減少要因として短期借入金の純減33百万円、長期借入金の返済による支出807百万円があったことによるものである。

経営指標を見ると、安全性を表す指標は、長期借入金が減少した一方で、長期・短期貸付金や現金及び預金、その他流動資産の減少、利益剰余金がマイナスとなったことなどにより、流動比率、自己資本比率、有利子負債比率が前期末から悪化している。また、収益性を表す指標については、ROE(自己資本当期純利益率)、ROA(総資産経常利益率)、売上高営業利益率のいずれも前期比で悪化している。これらの財務状況については、2017年11月期を除いて、ここ数期は最終損失が続いているために、やや脆弱化しているようである。したがって、今後は同社の長年の中核事業であるIoT関連事業を中心として、各事業がシナジーを発揮して早期に黒字回復を果たし、財務状況の改善につなげることを期待したい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田秀樹)《ST》

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