今日の為替市場ポイント:欧米株高を意識してリスク回避的な円買い抑制も

2020年2月7日 08:58

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記事提供元:フィスコ


*08:58JST 今日の為替市場ポイント:欧米株高を意識してリスク回避的な円買い抑制も
6日のドル・円は東京市場では109円74銭から109円98銭まで上昇。欧米市場でドルは109円78銭から110円00銭まで上昇し、109円98銭で取引終了。

本日7日のドル・円は110円を挟んだ水準で推移か。1月の米雇用統計発表を待つ状況だが、欧米株高を意識して、リスク回避的な円買いは抑制される可能性がある。

7日発表の1月米雇用統計についての市場予想は、非農業部門雇用者数は前月比+16.3万人程度、失業率は3.5%、平均時給は前年比+3.0%程度となっているようだ。5日発表のADP雇用統計は市場予想を大幅に上回る前月比+29.1万人を記録したが、1月の非農業部門雇用者数が20万人以上増加するとの予想は少ないようだ。

15万人程度の雇用増でも悪くない数字とみられているが、外為市場参加者の間からは「非農業部門雇用者数が市場予想とおおむね一致した場合、ドルは上げ渋る可能性がある」との声が聞かれている。「雇用統計に対する米長期金利や米国株式の反応を見極めることが必要」との声も聞かれているが、ドル・円については「110円台で輸出企業などの顧客筋のドル売りが増えるのではないか?」との指摘もあり、ドル・円が110円を超えて一段高となるためには、新たなドル買い材料が必要となりそうだ。《CS》

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