船井総研 Research Memo(6):10年計画の仕上げの年。社会貢献活動として「グレートカンパニーアワード」開催

2019年12月12日 16:16

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記事提供元:フィスコ


*16:16JST 船井総研 Research Memo(6):10年計画の仕上げの年。社会貢献活動として「グレートカンパニーアワード」開催
■船井総研ホールディングス<9757>の中長期の成長戦略

1. 中期経営計画の進捗
2017年12月期を初年度に2019年12月期を最終年度とする中期経営計画「Great Value 2020」は大詰めを迎えている。この3年間(2017年−2019年)は高嶋社長体制による10年計画の仕上げの3ヶ年となる。高嶋社長体制の最初の1次中期経営計画では、中小企業の成長実行支援(P/Lコンサルティング)が強化された。2次中期経営計画では中小企業の人材開発支援(HRDコンサルティング)が重点戦略となった。そして進行期の3次中期経営計画では、企業価値向上支援(B/Sコンサルティング)とデジタル化支援(ICTコンサルティング)が強化されている。3次中期経営計画の最終年となる2019年12月期は、支援メニューが出そろったなかで、その集大成として「信頼のブランド」の構築を目指している。2019年12月期の売上高目標は、当初計画の22,000百万円から23,500百万円へ、営業利益目標は4,500百万円から5,400百万円へ上方修正されたものだ。第3四半期を終えた段階で、進捗は順調であり、目標達成は秒読み段階である。これまで同社は、事業計画を着実に超える実績を残してきており、計画達成に向けて安心感がある。

2. 「グレートカンパニーアワード」を通じた社会貢献
同社は「グレートカンパニーを創る」というミッションのもと、本業を通じた企業支援を行っているが、社会貢献活動も積極的に行っている。その1つが故舩井幸雄氏の遺志を継ぐ船井財団を通じて10年前から行われている「グレートカンパニーアワード」である。グレートカンパニーとは社会的価値の高い「理念」のもと、その「企業らしさ」を感じさせる独特のビジネスモデルを磨き上げ、その結果、持続的成長を続け、社員も顧客も誇りを持つような独特のカルチャーが形成されている企業と定義される。

グレートカンパニーに必要な条件
・持続的成長企業
・熱狂的ファンを持つ、ロイヤルティの高い企業
・社員と、その家族が誇れる、社員満足の高い企業
・自社らしさを大切にしていると思われる、個性的な企業
・地域や社会からなくてはならないと思われている、社会的貢献企業

毎年8月に行われる経営研究会全国大会の場でその年の受賞企業が発表され盛大な授賞式が行われる。2019年8月は婚活支援サービス・ライフデザイン事業を行うIBJが「グレートカンパニー大賞」を受賞。それ以外にも6社が各賞(10周年財団特別賞、顧客感動賞、働く社員が誇りを感じる会社賞、ユニークビジネスモデル賞、社会貢献賞、業績アップ賞)を受賞し、表彰された。アワード受賞企業(グレートカンパニー)は過去10年で65社に上る。アワード受賞企業に限らず、社会性の高い企業を多数輩出することにより、同社らしい社会貢献が続けられている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)《SF》

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