豪ニューサウスウェールズ州、運転中の携帯使用違反検出するカメラの本格運用開始

2019年12月5日 09:35

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記事提供元:スラド

 headless曰く、

 オーストラリア・ニューサウスウェールズ州(NSW)では1日から、自動車運転中の携帯電話使用違反を検出するカメラの本格運用を始めたそうだ(ニューサウスウェールズ州のニュース記事MashableThe Next Web)。

 このカメラは映像をAIで分析して違反を検出し、最終的に人の目で確認を行うもので、昼夜・天候を問わず使用可能とされる。1月にはシドニーの2か所で90日間にわたる試験運用が行われており、運転中に違反行為を行ったドライバー10万人以上を検出したという。

 本格運用開始から3か月間は試験運用時と同様、ドライバーに違反通知を送付するのみだが、以降は実際に罰金と減点が科せられることになる。NSWでは自動車運転中のドライバーが携帯電話に触れただけでも違反となり、罰金344豪ドル(スクールゾーンでは457豪ドル)と5点の減点、祝日期間に適用される2倍減点期間には10点が減点されるとのこと。

 このカメラにより5年間でおよそ100件の死亡・重傷事故を防げると見込まれており、カメラを使用した携帯電話使用違反検出に関するアンケートでは回答者の80%が支持しているとのことだ。

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