理研、創薬専用スパコンを開発 プロセッサの一部にRISC-Vを採用

2019年11月26日 18:24

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記事提供元:スラド

 Anonymous Coward曰く、

 理研が分子動力学シミュレーション専用計算機「MDGRAPE-4A」を開発したと発表した

 名前にGRAPEが含まれているのは、1990年より開発が進められている天文学分野での重力(GRAvity)多体問題の計算に特化した専用計算機GRAPE(GRAvity PipE、重力パイプライン)の、分子動力学(Molecular Dynamics: MD)バージョンだからだそうだ。MDGRAPE-4Aはその5作目に当たるとのこと。

 理研がこれまで作成した専用計算機では、計算の一部のみを専用化し、残りは通常のコンピュータで計算していたが、専用計算機が高速になるにつれ、この方式では通常のコンピュータの部分で性能が頭打ちになるようになってきた。そこで、MDGRAPE-4Aではこれまでの専用計算回路に加え、汎用計算部分やネットワークなど計算の全てを一つのLSIに統合した大規模なSoCとしたのが、これまでの違いだという。このSoCの汎用チップ部分にRISC-Vを採用したようだ。

 理研によると、RISC-Vをベースとした実用大規模システムとしては世界初とのこと。なお40nmプロセスルールで製造されている。開発費は研究者の人件費を除いた額で約7億円。

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