本の製本と、かかるコストを知る【出版社をやってみて分かった「本と企画のつくり方」】

2019年11月21日 22:52

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記事提供元:biblion

 【第9回】この連載では、本Webサイト「biblion」も運営している出版社(株式会社masterpeaceと申します)でこれまで100冊ほどの書籍企画・編集・発行をお手伝いさせていただいた筆者(代表兼編集者をやっております)が、自社でお手伝いさせていただいた企画やプロジェクトの経験からお伝えできる範囲で「シンプルな本づくりのポイント」をお話させていただきます。

本の製本と、かかるコストを知る【出版社をやってみて分かった「本と企画のつくり方」】

 今回の記事では、本の製本仕様とコストについてご説明します。1.製本とは
 2.並製本の特徴
 3.並製本のコスト
 4.上製本の特徴
 5.上製本のコスト原稿ができあがり、書籍としてのデザインが完成したとしても、本として完成させて届けるためには最後に「印刷・製本」というステップがあります。

 書店に並んでいる本を見ると一目瞭然ですが、モノとしての本の仕様には様々なバリエーションがあります。

 例えば、本の大きさ(判型といいます)も様々ですし、重さや表紙の加工もそれぞれ異なっています。重厚でそれ自体がアートであるようなこだわりぬいた書籍もありますし、手頃で持ち運びしやすいシンプルな書籍もあります。

製本とは

 原稿の印刷方法は様々ですが、印刷して、表紙をつけ、本にすることを「製本」といいます。

 製本には、簡易に製本された「並製本」と、ハードカバーで原稿をまとめて製本する「上製本」があります。製本方法によって本づくりのコストは大きく変わり、完成時の書籍の印象も異なります。

並製本の特徴

 並製本は企業の商業印刷物で多く使われているほか、新書や文庫本など、書籍でも目にすることが多い製本方法です。
 接着剤や針金、糸などで簡易に綴じられており、表紙の素材は柔らかく、大きさは中の本文ページに使用される紙のサイズと同じです。
 上製本と比べて簡易な作りのため、低コストで作成できます。また、製本工程がシンプルなため、短時間で大量に製本することができます。

 弊社で発行した、並製本で作成した書籍をご覧ください。表紙の厚さが薄くて柔らかく、本文ページに使用されている紙と表紙の紙が同じサイズになっています。
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 並製本に、カバーを付けるパターンもあります。表紙の素材やサイズは前の写真の書籍と同じですが、カバーをつけるだけでも、少し高級感が出ます。
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並製本のコスト

 書籍印刷にかかる費用はページ数や仕様、部数によって変動しますが、弊社から著者さんへの提供価格としては、1冊数百円からお届けしています。

上製本の特徴

 上製本は、いわゆるハードカバーで作られている本です。
 厚く固い表紙、そして中の本文ページには専用の糸や接着剤などを使用して綴じます。本文ページにも比較的分厚い紙を使用します。

 次の画像は弊社で発行した上製本で作成した書籍です。しっかりとした表紙にすることで、重厚感が生まれます。
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上製本のコスト

 並製本に比べコストがかかりますが、耐久性に優れ、長期保存に適した冊子となります。
 また、高級感があるため、一般書籍の他、記念誌や写真集などにもよく用いられます。
 注文してから納期までに必要な時間が長いため、スケジュールを考える際に注意が必要です。

 少部数作成は不可能ではありませんが、1冊に対するコストが非常に高くなってしまうため、向いていません。
 一概には言えませんが、上製本で書籍を作成する場合、1冊、2冊といった発注をすると1冊20万円、2冊で20万2千円、といった価格で提供されている印刷会社さんもあり、最初の1冊を作る費用が高額になってしまう傾向にあります。
 上製本はある程度まとまった冊数を作る場合に選択する方がよいでしょう。今回は、本の仕様とコストについてお伝えしました。

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著者:窪田篤

 株式会社masterpeace代表取締役社長。アクセンチュア株式会社で大規模システム設計/運用プロジェクトに参画。2013年、good.book(グーテンブック)立ち上げのため、masterpeaceに参画。新規事業企画・コンテンツ編集責任者を兼任。2018年5月より現職。 元のページを表示 ≫

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※この記事はbiblionから提供を受けて配信しています。

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