LINKS UMEDAオープン、うめきたの歩行者ネットワーク完成へさらに一歩

2019年11月19日 09:07

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ヨドバシ梅田タワー、左側が既設のマルチメディア梅田、後方の高い部分はホテル棟(筆者撮影)

ヨドバシ梅田タワー、左側が既設のマルチメディア梅田、後方の高い部分はホテル棟(筆者撮影)[写真拡大]

  • LINKS UMEDA 北側 (筆者撮影)
  • 記念セレモニーでのテープカット、右はスペシャルゲストのアンミカ
(画像: ヨドバシホールディングスの発表資料から)
  • ペデストリアンデッキの計画図(画像: ヨドバシホールディングスの発表資料から)

 ヨドバシ梅田タワーの「LINKS UMEDA」が11月16日、オープンした。関西や日本初出店を含む200店舗が入居する地域最大級の複合商業施設の登場が話題になるとともに、ビルをぐるりと取り囲むペデストリアンデッキが近い将来、周辺のグランフロント大阪、阪急大阪梅田駅など3方向・5カ所で結ばれ、歩行者に優しいネットワークづくりの完成に一歩近づいたと歓迎されている。

【こちらも】「リンクス ウメダ」大阪駅北口ヨドバシ梅田タワーにオープン

 16日、オープンを前に芝田1丁目交差点に面したローザンヌテラスで、開業記念セレモニーが行われ、ヨドバシホールディングス代表取締役の藤沢昭和氏が挨拶し、来賓でテナントのニトリホールディングス代表取締役会長・似鳥昭雄氏が祝辞を述べたあとテープカット。午前9時30分にオープンした。会社発表によると、開店を待ちかねた待機列は約300人。各店で従業員が整列して迎える中、新しいフロアに足を踏み入れた。

 LINKS UMEDAは、初年度来館者数7,700万人・売上500億円、ヨドバシカメラマルチメディア梅田と合わせて売上1,700億円を目標にしている。

 マルチメディア梅田は2001年11月、梅田では「1等地の中の1等地」と言われた旧JR西日本本社跡地にオープンした。周囲には阪急うめだ本店、阪急三番街、阪神梅田本店、大丸梅田店、グランフロント大阪などがひしめく商業激戦地。当初はJR大阪駅、大阪メトロ(地下鉄)梅田駅、阪急大阪梅田駅方面とは地下でつながっていた。

 しかし、歩行者にとって梅田北地区は地下と地上の移動経路が複雑で、一刻も早い歩行者ネットワークの改善が望まれていた。これを受けて2017年、マルチメディア梅田の南側2階部分にJR大阪駅方面と阪急方面をつなぐペデストリアンデッキが完成し、界隈の歩行者ネットワークは飛躍的に向上した。

 今回マルチメディア梅田とLINKS UMEDAが一体となったヨドバシ梅田タワーが完成したことで、同ビルをぐるりと取り囲むデッキとの連結が計画されているのは、1つが芝田町2丁目交差点に面するLINKS UMEDA北西角のテラスから道路をまたいで西側のグランフロント大阪南館と直結するもの。また、芝田町1丁目に面する東北角からは道路をまたいで2本、北側の芝田街区と東側の阪急方面向けに新設される。

 これにより、ペデストリアンデッキは3方向5カ所とつながる「歩行者天国」が完成するすることになり、早期の実現が期待されている。(記事:澄・記事一覧を見る

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