東エレクがけん引も全般こう着相場に/後場の投資戦略

2019年11月18日 12:19

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;23366.79;+63.47TOPIX;1697.06;+0.39

[後場の投資戦略]

 東エレク<8035>が10月29日以来の年初来高値を更新しており、日経平均をけん引する格好となっている。2017年の最高値23875円が次第に意識されてきており、ショートカバーを誘い込みやすいだろう。ただし、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などが日経平均を支えている状況であり、全体としては手掛けづらい相場展開でもある。底堅さが意識されているとはいえ、日経平均は5日線を挟んでのこう着であり、強弱感が対立しやすいところ。上海市場や香港市場の上昇が先物市場での買いを誘い、これがインデックス売買につながった格好でもありそうだ。

 米中協議に対しては進展を見極めたいところであるほか、香港情勢においても楽観視は出来ない状況であろう。ショートカバーに伴う需給面から、需給が良好な銘柄については強いトレンドが継続しそうであるが、物色対象に広がりがみられるまでは、神経質な相場展開が継続しやすい。東エレクなどの需給が良好な銘柄の他、低位材料株などについても需給面を考慮する必要があるだろう。値ごろ感からの物色も意識されそうだが、物色に広がりが見られず、出来高も増えない状況では、出遅れ銘柄への修正リバウンドは期待しづらいところでもある。《AK》

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