国内外の注目経済指標:日本の7-9月期GDP成長率は1%未満か

2019年11月9日 14:35

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記事提供元:フィスコ


*14:35JST 国内外の注目経済指標:日本の7-9月期GDP成長率は1%未満か
11月11日−15日に発表予定の主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■13日(水)午後10時30分発表予定
○(米)10月消費者物価コア指数-予想は前年比+2.4%
参考となる9月実績は前年比+2.4%。インフレ鈍化の兆しはみられないものの、中古車価格の下落が全体の物価上昇率をやや抑制した。10月については、中古車価格の下落が続くとみられているが、住居費の上昇が続いていること、医療費は増加する可能性があることから、コアの物価上昇率は9月実績と同水準となる可能性がある。

■14日(木)午前8時50分発表予定
○(日)7-9月期国内総生産-予想は前期比年率+0.9%
4期連続でプラス成長となる可能性がある。10月1日からの消費税率の引き上げを前に、家電製品や日用品などで一定の駆け込み需要が観測されており、消費はややしっかりとなったことが要因。ただし、米中の貿易摩擦の影響でアメリカ向けを中心に輸出はさえない状態が続いており、外需の寄与度はほとんどないとみられる。

■14日(木)午後7時発表予定
○(欧)7-9月期ユーロ圏域内総生産改定値-予想は前年比+1.1%
参考となる速報値は、前年比+1.1%。米中の貿易摩擦などを背景にドイツを中心に輸出が落ち込み、生産にも影響が波及しつつある。改定値ではいくつかの項目が修正される見込みだが、上方修正される項目は少ないことから、速報値と同水準となる可能性がある。

■15日(金)午後10時30分発表予定
○(米)10月小売売上高-予想は前月比+0.1%
参考となる9月実績は-0.3%。飲食店と自動車ディーラー、建材店、ガソリンスタンドを除いたベースのコア売上高はほぼ横ばい。企業投資の抑制や製造業の景況感が悪化していることから、個人消費はやや伸び悩んでおり、この状態は10月も続く見込み。9月からは小幅な伸びにとどまる見込み。

○その他の主な経済指標の発表予定
・11日(月):(日)9月機械受注、(日)9月経常収支
・13日(水):(日)10月国内企業物価指数、(欧)9月鉱工業生産
・14日(木):(米)10月生産者物価指数、(中)10月鉱工業生産、(中)10月小売売上高
・15日(金):(米)10月鉱工業生産、(米)9月企業在庫、(欧)9月ユーロ圏貿易収支《FA》

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