注目銘柄ダイジェスト(前場):シダー、三菱自、パンパシHDなど

2019年11月7日 11:51

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記事提供元:フィスコ


*11:51JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):シダー、三菱自、パンパシHDなど
三菱自<7211>:493円(-35円)
大幅反落。前日に発表した第2四半期決算が嫌気される。7-9月期営業利益は64億円で前年同期比77.8%減益、4-6月期の同86.3%減に続く大幅減益となった。通期予想は従来の900億円から300億円にまで下方修正、750億円程度の市場コンセンサスも下回る水準になっている。為替の影響が響いているほか、卸売台数計画の下方修正が通期大幅下方修正につながっている。タイ市場の需要ピークアウト懸念なども強い状況のようだ。


パンパシHD<7532>:1794円(+107円)
大幅反発。前日に発表した第1四半期決算が買い材料視されている。営業利益は211億円で前年同期比45.7%増と大幅増益、ユニーを連結化した前第3四半期からの高い増益率をキープしている。ドンキホーテ事業も想定以上の増益となっている。通期計画は660億円から680億円、市場予想並みの水準にまで上方修正しており、消費増税後の反動減に対する懸念も後退の方向へ。


Welby<4438>:2309円(+83円)
大幅に続伸。スズケン<9987>と資本業務提携契約を締結したと発表している。スズケンの顧客である医療機関の患者向け治療アウトカムの改善や業務効率向上のため、WelbyのPHRソリューションの普及を推進する。また、保険薬局を中心とする医療従事者等の利便性向上、患者サポートに貢献する新たなソリューションの検討などを行う。スズケンはWelby株7万7900株(発行済株式数に対する割合1.00%)を取得する。


ディーエヌエー<2432>:1745円(-82円)
大幅続落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は27億円で前年同期比51.0%減益、市場予想は50億円程度であった。減損などの費用減少で前四半期比では17.5%増益となったものの、既存タイトルの売上低迷などが響き、収益水準は想定以上に伸び悩んでいる。ほか、「マリオカートツアー」などへの期待は高まる一方で、「ポケモンマスターズ」回収費用負担なども懸念材料として残っている。


昭電工<4004>:3115円(-30円)
反落。前日に第3四半期の決算を発表、7-9月期営業利益は238億円で前年同期比57.9%減と大幅減益、第3四半期累計でも同2ケタ減益に転落している。販売数量の減少などにより、黒鉛電極を中心とする無機事業の利益水準が大幅に落ち込んだ。通期予想1450億円、前期比19.4%減は据え置いているものの、足元の収益水準の落ち込みを受けて、未達懸念などが強まる展開になっている。


ソフトバンクG<9984>:4300円(-22円)
反落。前日に第2四半期の決算を発表、7-9月期営業損益は7044億円の赤字、前年同期7057億円の黒字から大きく損益が悪化した。ソフトバンクビジョンファンドなどSVF事業において、未実現評価損失計上などから想定以上に損失が拡大した。ここまでの株価下落でSVF事業の警戒感は相当程度織り込まれていたとみられるほか、評価減の一方で評価益や実現益も計上しているが、想定以上の損失計上をネガティブ視する動きが先行へ。


コスモ・バイオ<3386>:1108円(+18円)
大幅に反発。19年12月期第3四半期累計(19年1-9月)の営業利益を前年同期比35.6%増の3.55億円と発表している。ライフサイエンス領域の研究開発に資する自社製品・商品・サービスの提供と在庫の適正化や迅速出荷に取り組んだ結果、売上総利益率が改善した。通期予想は前期比6.6%増の3.50億円で据え置いた。第3四半期累計時点で既に上回っていることから、上方修正への期待が広がっている。


シダー<2435>:227円(+32円)
大幅高。20年3月期第2四半期累計(19年4-9月)の営業利益を従来予想の0.60億円から1.19億円(前年同期実績2.44億円)に上方修正している。施設サービス事業が堅調だったことに加え、売上原価が予想を下回り、利益を押し上げる見込み。通期予想は前期比6.1%減の4.64億円で据え置いたが、修正が必要となった場合には速やかに開示するとしている。第2四半期累計の通期予想に対する進捗率は25.6%。《ST》

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