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不透明要因抱えつつも目先株高へ/後場の投資戦略
記事提供元:フィスコ
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;23193.66;+342.89TOPIX;1686.81;+20.31
[後場の投資戦略]
堅調な米雇用や米中協議の進展を窺わせるトランプ氏の発言が好感され、米国ではS&P500指数やナスダック総合指数に続き、NYダウも最高値を更新した。連休明けの東京市場ではこうした流れを引き継いで買いが先行し、日経平均は朝方に取引時間中の年初来高値を更新。その後高値もち合いといった様相で、日中は積極的に上値を追う投資家が少ない印象もある。しかし、今月中にも行われるという米中合意「第1弾」の署名に向けて、トランプ氏の前向きな発言が市場を一層強気に傾かせる可能性があることなどを考慮すると、積極的に売り持ち高を積み上げづらいところだろう。また、米株高で資金余力の増した海外投資家による断続的な買いも想定される。なお、本日は米10月サプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況感指数の発表が予定されている。9月分では予想以上の低下が嫌気されただけに注意が必要だが、目先は改善期待が先行しやすいか。
企業決算を巡っては、米中摩擦や海外経済の減速といった厳しい環境下で業績下方修正を発表する輸出企業が少なくないが、本日大きく値を上げているヤマハやリコーのように稼ぐ力を着実に増している企業も見られる点は評価すべきだろう。米中協議の行方のほか、欧州連合(EU)離脱問題を抱えた英国の12月総選挙の結果など不透明要因を抱えつつも、目先は株価の堅調推移が続きそうだ。なお、本日はソフトバンク<9434>、スズキ<7269>などが決算発表を予定している。(小林大純)《AK》
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