日経平均は5日続伸、底堅く連日の年初来高値

2019年10月25日 16:06

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記事提供元:フィスコ


*16:06JST 日経平均は5日続伸、底堅く連日の年初来高値
日経平均は5日続伸。24日の米国市場でNYダウは反落し28ドル安、一方でナスダック総合指数は続伸と高安まちまちだった。決算が好感された半導体製造装置のラムリサーチなどが急伸し、本日の東京市場でも半導体関連株を中心に買いが先行。日経平均は2円高からスタートすると、朝方に一時22819.92円(前日比69.32円高)まで上昇し取引時間中の年初来高値を更新した。その後は利益確定の売りが出てマイナスに転じる場面もあったが底堅く推移し、引けにかけて買い戻しが入りやや強含んだ。

大引けの日経平均は前日比49.21円高の22799.81円となった。終値としても5日連続で年初来高値を更新した。東証1部の売買高は11億0085万株、売買代金は2兆0733億円だった。業種別では、医薬品、精密機器、水産・農林業が上昇率上位だった。一方、その他製品、証券、情報・通信業が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の60%、対して値下がり銘柄は34%となった。

個別では、エーザイ<4523>が売買代金トップで8%高。3日ぶりに取引時間中に売買成立したが、アルツハイマー病新薬への期待が続いた。決算発表のディスコ<6146>は出荷増見通しなどが好感されて11%超の上昇。その他では半導体関連の東エレク<8035>やSUMCO<3436>、目標株価引き上げ観測の日本電産<6594>などが堅調で、決算発表銘柄ではMRO<3064>や中外薬<4519>が買われた。また、ディスコとともにサイバネット<4312>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、傘下の投資ファンドで保有株の評価切り下げを計画していると報じられたソフトバンクG<9984>や、ファーストリテ<9983>、ソニー<6758>、村田製<6981>などがさえない。任天堂<7974>は下げ足を速め3%の下落。また、米工場の火災事故に関する和解金計上を発表したクラレ<3405>が急落し、エイトレッド<3969>などとともに東証1部下落率上位に顔を出した。《HK》

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