フェリシモは戻り試す、20年2月期減益予想だが2Q累計利益は計画超

2019年10月16日 09:07

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 フェリシモ<3396>(東1)は服飾・服飾雑貨、生活関連品の通信販売を展開している。20年2月期減益予想である。そして第2四半期累計は減益だった。ただし利益は計画を大幅に上回った。通期予想に上振れ余地がありそうだ。株価は徐々に下値を切り上げている。戻りを試す展開を期待したい。

■服飾・服飾雑貨、生活関連品の通信販売

 服飾・服飾雑貨、生活関連品の通信販売を展開している。定期的・継続的な購入スタイルを事業コンセプトとして、フェリシモ定期便(コレクション)と呼ばれる商品を毎月1回届ける独自の仕組みで行っている。また新規事業として物流・EC支援事業も育成している。

■20年2月期減益予想だが2Q累計利益は計画超

 20年2月期連結業績予想は、売上高が19年2月期比4.8%増の302億76百万円、営業利益が78.1%減の1億16百万円、経常利益が73.0%減の1億95百万円、純利益が73.6%減の1億83百万円としている。配送料の増加などで減益予想としている。

 第2四半期累計は、売上高が前年同期比0.4%増の136億47百万円、営業利益が27.3%減の1億96百万円、経常利益が52.0%減の1億79百万円、純利益が50.5%減の1億83百万円だった。配送単価上昇や設備費増加などで減益だった。ただし期初計画(営業利益2億84百万円の赤字、経常利益2億45百万円の赤字、純利益2億51百万円の赤字)を大幅に上回った。梱包仕様の変更や予定出荷数の減少などで出荷関連コストが計画を大幅に下回った。また上期に予定していた広告時期の変更も寄与した。

 通期予想は現時点で不確定要素があるとして据え置いたが、上振れ余地がありそうだ。

■株価は戻り試す

 株価は徐々に下値を切り上げている。戻りを試す展開を期待したい。10月15日の終値は1020円、時価総額は約102億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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