日経VI概況:反発、米中間の対立激化への懸念が市場を冷やす

2019年10月9日 15:30

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記事提供元:フィスコ


*15:30JST 日経VI概況:反発、米中間の対立激化への懸念が市場を冷やす
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は9日、前日比+1.00pt(上昇率5.87%)の18.02ptと反発した。なお、高値は18.54pt、安値は17.84pt。前日の米国市場は、米政権が中国企業に対する新たな禁輸措置を発表しことに加え、中国の複数の政府高官に対するビザ発給制限の方針を示しすなど不安要素が相次ぎ、大きく下落した。これを受けて、日経平均は大きくギャップスタートとなったが、その後は為替が1ドル=107円台の円安にシフトするに伴い、下げ幅を縮めていく展開となった。これに伴い、日経VIは朝方こそ大きく反発したが、その後は上げ幅を少し縮めた後、狭いレンジでの小動きとなった。

【日経平均VIとは】日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。《YN》

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