米国株見通し:米中協議の行方めぐる思惑で動く展開続く

2019年10月8日 18:32

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記事提供元:フィスコ


*18:32JST 米国株見通し:米中協議の行方めぐる思惑で動く展開続く
S&P500先物  2934.75(-2.75) (18:00現在)
ナスダック100先物  7736.25(-3.75) (18:00現在)


 18時00分時点のグローベックス米株式先物市場で、S&P500先物とナスダック100先物は小安く推移。NYダウ先物は20ドル安ほどで推移している。欧州株式市場はほぼ全面安。時間外取引のNY原油先物は前日比0.30ドルほどの上昇で推移。こうした流れを受け、8日の米株式市場は売り優勢気味に始まりそうだ。


 10日からの米中の閣僚級通商協議を控え、進展への期待と慎重な見方が交錯する状況になっている。そうしたなか、米トランプ政権が前日、ウイグル族への人権侵害関与として中国政府機関や企業への禁輸措置を発表。それに対して、中国が本日、「米国による中国企業のブラックリスト掲載に強く反対」、「利益守るための措置を講じる」と表明しており、現時点では米中協議の進展は困難という見方に振れている状況か。NY原油先物は、米国内在庫の増加予想から上げ渋る展開が予想される。


 本日発表となる米国の経済指標は、9月生産者物価指数。前回並の水準が予想され、今月末の追加利下げ観測は変わらないとみられている。パウエル米FRB議長の講演(全米企業エコノミスト協会年次総会)も注目される。米企業決算は、ドミノ・ピザなどが予定されている。《KK》

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