日経VI概況:小幅に低下、米中貿易協議への不透明感から様子見姿勢強まる

2019年10月7日 15:30

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記事提供元:フィスコ


*15:30JST 日経VI概況:小幅に低下、米中貿易協議への不透明感から様子見姿勢強まる
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は7日、先週末比-0.15pt(下落率0.81%)の18.15ptと小幅に低下した。なお、高値は18.39pt、安値は17.51pt。先週末の米国市場は、米雇用統計が好悪混ざる内容ながらも、失業率の低さが好感されて大幅高となった。ただ、複数の中国当局者が通商合意に対して後ろ向きとの報道が伝わったことから、日経平均は寄り付きこそ小幅続伸でスタートしたものの、すぐに下落に転じ、その後は、米中貿易交渉の行方を見極めたいとの思惑もあり、こう着感の強い展開に。本日の日経VIはこれに伴うかたちで、朝方は大きく下落となったものの、すぐに上昇に転じ、その後は狭いレンジでの小動きとなった。

【日経平均VIとは】日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。《YN》

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