決算やノーベル賞関連など個別物色の流れ/後場の投資戦略

2019年10月7日 12:20

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;21346.63;-63.57TOPIX;1569.98;-2.92

[後場の投資戦略]

 シカゴ先物清算値(21535円)にサヤ寄せする格好から、日経平均は25日線を捉える展開が期待された。買い一巡後のこう着は想定されていたとはいえ、弱いスタートとなっている。中国当局者による通商合意に消極的な姿勢を示しているとの報道のほか、香港デモの影響や北朝鮮の非核化を巡る米朝実務者協議での対立なども買い手控え要因につながっているようである。明日休場明けとなる中国や上海市場の動向も見極めたいところであろう。

 もっとも、10日からの米中閣僚会議の行方を見極めたいとする模様眺めムードの中では、仕掛け的な売買は入りづらく、基本的にはポジション調整に伴うリバランスが中心であろう。また、日銀のETF買い入れに対する需給面での下支えが意識されやすく、下を売り込む流れにはなりづらく、日経平均は25日線と75日線に挟まれる格好でのこう着が続きそうである。そのため、物色はリバランス需給によるものや、個別で決算などの材料性のある銘柄にシフトしやすい。また、個人主体の短期的な資金は、ノーベル賞の発表を控え、関連するであろう銘柄への値幅取り狙いの動きが活発化しよう。《AK》

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