マザーズ先物概況:反発、東証一部市場がこう着感強まるなか中小型株に関心向かう

2019年10月4日 15:35

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記事提供元:フィスコ


*15:35JST マザーズ先物概況:反発、東証一部市場がこう着感強まるなか中小型株に関心向かう
4日のマザーズ先物は前日比9.0pt高の853.0ptと反発した。高値は856.0pt、安値は848.0pt、取引高は836枚。本日のマザーズ先物は、米雇用統計を見極めたいとの思惑から日経平均がこう着感の強い展開となるなか、中小型株が物色されたことによって上昇となった。前日の米国市場は、米ISM非製造業景況指数が52.6と、前月の56.4から大幅に低下し市場予想(55.3)も下回ったことから、景気減速の波が好調とされていた非製造業にまで及んでいるとの警戒感が浮上したが、追加利下げの期待から結局主要3指数は反発となった。ただ、日米金利差の縮小への思惑から1ドル=106円台までの円高が進行していたため、東証一部市場はこう着感の強い展開に。こうした背景から、投資家の関心は中小型株に向かいやすく、マザーズ市場では個別株の物色がみられた。これに伴い、マザーズ先物も前日の日中取引の終値比では反発してのスタートとなったが、先物については、ナイトセッションの間に本日の現物市場での上昇分を相当程度織り込んでいたため、日中取引のみを見れば、こちらも序盤は狭いレンジでの小動きであった。ただし、その後は、中小型株への物色が活発になるなか、売買代金上位銘柄の多くもプラスに転じ、マザーズ先物についても上昇幅を拡大していく展開となった。売買代金上位では、直近IPO銘柄であるパワーソリューションズ<4450>が3%超の上昇となったほか、指数インパクトの大きいところで、そーせい<4565>、サンバイオ<4592>なども上昇した。一方で、ブシロード<7803>、メルカリ<4385>、ミクシィ<2121>は下落となった。《YN》

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