日経平均は3日ぶり反発、米中懸念和らぎ買い戻し

2019年10月1日 15:56

印刷

記事提供元:フィスコ


*15:56JST 日経平均は3日ぶり反発、米中懸念和らぎ買い戻し
日経平均は3日ぶり反発。9月30日の米国市場でNYダウは3日ぶりに反発し、96ドル高となった。トランプ政権が対中投資制限などを検討しているとの報道を政府高官が否定し、米中摩擦を巡る懸念が後退した。為替相場は1ドル=108円台前半と円安方向に振れ、本日の日経平均も買い戻し先行で75円高からスタートすると、前場には21938.77円(前日比182.93円高)まで上昇する場面があった。ただ、今週発表予定の米経済指標を見極めたいなどとの思惑も強く、買い戻し一巡後は伸び悩んだ。

大引けの日経平均は前日比129.40円高の21885.24円となった。東証1部の売買高は11億6564万株、売買代金は1兆9974億円だった。売買代金2兆円割れは9月9日以来。業種別では、パルプ・紙、証券、ゴム製品が上昇率上位で、その他も全般堅調。鉱業と不動産業の2業種のみ小幅に下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の79%、対して値下がり銘柄は18%となった。

個別では、任天堂<7974>、エムスリー<2413>、東エレク<8035>、村田製<6981>が2%超上昇し、その他売買代金上位もソフトバンクG<9984>など全般堅調。村田製などの電子部品株は前日の米アップル株高の流れを引き継いで買われ、太陽誘電<6976>は4%を超える上昇で年初来高値更新。安川電<6506>が同様に4%超上昇するなど、中国関連とされる銘柄の上げも目立った。アダストリア<2685>やしまむら<8227>は決算が好感されて急伸。また、パイプドHD<3919>やノムラシステム<3940>、オルトプラス<3672>はストップ高水準で取引を終えた。一方、売買代金上位ではファーストリテ<9983>が軟調で、第一三共<4568>は4%超の下落。また、これまで新作の好調を背景に賑わっていたゲーム関連株が大きく売られ、KLab<3656>やコロプラ<3668>、スクエニHD<9684>などが東証1部下落率上位に顔を出した。《HK》

関連記事