運転中に他の運転者の素性は判らない 

2019年9月11日 12:04

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 1960年に登場したセドリックは、発売当初のタテ4灯から、この後期型でヨコ4灯にモデルチェンジされた。

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 6人乗りコラムシフトで、前席は3人掛けのベンチシート。前席は普段2人で乗る場合が多いため、中央部分にはアームレストが収納されており、これを引き出せばゆったり5人乗りが出来た。

 出向先ディーラーで、この車種を下取りした時の話。当時、新車販売すると、指定日時にお客の自宅まで納車整備した新車を運転して行き、帰りに下取り車に乗って帰る。営業所に戻ると、下取り車内に忘れ物が無いかを確認して、下取り関係の書類と一緒に中古車部門に引き渡す。

 この日も普段通り、下取りしたセドリックのトランク内やグローブボックス内、ドアポケット等に残された物が無いかを確認し、何気なくセンターアームレストを倒すと、刃渡り20cmを超す位のサバイバルナイフが出てきた。

 冗談みたいな話だが、そのナイフには英語で「スポーツナイフ」と書くつもりだったのだろうが、綴りが間違っていて「スポトナイフ」になっていた。低レベルなメーカー製の、そんな雑な造りのナイフでも、殺傷能力十分な凶器だ。

 早速、お客に電話して、ナイフが残っていた旨を伝えたが、「要らないから処分して下さい」との事だった。

 そのお客は物腰も柔らかく、常識もあり、勿論堅実な会社に勤めている、社会人としても信頼できる人物だった。だから、そのお客の人物像と車内に有ったサバイバルナイフが結びつかなかった。

 昨今、世間を騒がせている常磐道での煽り運転の犯人が、過去にトラブルに遭遇して、「護身用」にそんなナイフを直ぐに取り出せる場所に常備している、「少しイカレタ」車の運転者に絡んだりしたら・・。

 勿論、無事に済んだ保証は無い。

 それを考えれば、今回の被害者の様な、まともな一般人が相手だったのは犯人にとっては非常にラッキーだった。

 いづれにしても、車対車で鉄の箱の中同士、相手が格闘技の世界に身を置く相当の実力者かも知れず、レース経験の豊富なドライバーかも知れない。武道経験者は、自分の能力を十分認識しているし、その力を争い事に使うことは、厳に戒めているが。

 身の程を弁えた、安全運転に徹するべきだろう。(記事:沢ハジメ・記事一覧を見る

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